それは、今からちょっとだけ昔のこと……
平和な王国 シルバーベルには、まだ子供だけどちょっとおてんばな女の子がいました。
女の子の名前はルージュ。国の跡継ぎとなる、たった一人のお姫様です。
ルージュは、いつも二人の幼なじみと遊んでいました。 一人は優しくて心配性のシオン
もう一人はやんちゃだけど頼りになるアッシュ


ある日、国は不慮の出来事で女王を失ってしまいます。
まだ幼いルージュは、 危険な運命を承知で、王家に伝わる“竜の力”を継承することになりました。 意を決したルージュは、幼なじみの二人にこう言いました。

「あんたたちに、わたしの“聖騎士”になってほしいの、って言うか……なれッ!!」


竜の暴走を止める奥義を身につけ、女王を護る聖騎士になる事。
それが、ルージュから二人への願いでした。
……そして、もうひとつ。 「もしものときは、わたしを殺してでも止めンのよ!」
それはまだ幼かった三人にとって、大事な大事な約束でした。



やがて時が経ち、ルージュも少しだけオトナになったある日のこと。
シルバーベルでは王が病にふせってしまい、街も少しずつ荒れ始めていました。
困った宰相は、18歳で成人したばかりのルージュに隣の国の王との政略的なお見合いを持ちかけます。 この話にショックを受けて感情をコントロールできなくなってしまったルージュは、ついに強大な“竜の力”を暴走させてしまいます。

姫の聖騎士になるため、10年間もの修行を終えたシオンがシルバーベルに戻ってきたのはまさにそのときでした。 シオンが修行で会得してきたのは暴走する“竜の力”を止める奥義。
この奥義は、 自分の命を削るほど負担が大きいため、一生に三度使えば死んでしまうと言われるほどの危険な技です。 そして、シオンは決意しました。
「我が命をささげ、汝の御魂を静めん……!」
シオンは姫を止めるため、この奥義を使うことになります。
自分の命が削られるのと引き替えに……。

この一件で王に認められ、姫の警護役になったシオンに、次の試練が待ちかまえていました。ひとだんらくして気持ちも落ち着いたルージュは、自分が“立派な女王様”としての力がある事を示すため街で起こる事件をみずからの手で解決する、と突然言い出したのです。

「天に代わって悪を斬る、正義の味方チーム!! 世間に巣くう鬼退治、正義の味方チーム!!
  どう、カッコイイでしょ?」


こうして“正義の味方チーム”の作戦部長に任命されたシオンは、 姫のおてんばぶりに振り回されつつ、王国の平和のために働くことになりました。

そして今日も、ルージュたちはシルバーベルを駆け回ります。
「ンじゃ、出掛けましょッか。正義の味方チーム、出撃ィ!!」




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