○NPCの見方 3 記憶と経験 エヴァンゲリオン2の大きな特徴として、記憶があります。 全てのキャラクターは記憶を頼りに、良いものはこれを模倣しようとし、悪いものは避けようとします。
記憶には3種類あり、短期記憶である海馬領域、普通の記憶である記憶野、最後に魂に記述された記憶(刻印)があります。
レイが死んでクローン再生された場合、刻印だけは残ります。 ゲンドウの亡き妻への思いなどは刻印レベルです。
短期記憶はおおよそ、24時間程度しかもちません。この中で強い記憶は夜寝るときに、記憶野に転送されます。さらに半年から一年に一度、刻印に転送されます。
その時の気分や欲望やATは、これらの記憶から計算で求められます。 このとき一番影響を与えるのは短期記憶です。つまり、ごく最近のほうが気分には影響を与えるわけです。 ただし、記憶の蓄積量が大きく、海馬領域がかなり破壊されているお年寄りでは、この限りではありません。過去の記憶がたくさん蓄積されているせいで、なにか大きな事件(たとえばアスカに言い寄られる)が至近に応じても、動じないわけです。
言い方を変えれば、短期記憶が普通であれば、そのNPCは記憶野や魂の刻印を元に行動します。これらは人間の記憶構造を模して作られています。
○マイブームと飽きる このゲームにおいて、記憶は強いものから転送され、同じ行為を繰り返しても記憶上は徐々に弱っていきます。行動してもあまりいい思いしない場合、NPCはその行動を繰り返そうとはしなくなります。
マイブームとは、その体験が新鮮な状態で、かつ強烈に良かったときにNPCがサルのように繰り返す行為です。実際の人間でも良く見られます。
○インパクト効果 短期記憶の中でも最近の10件は、ATなどの計算における修正が特に高くなっています。 これをインパクトといい、落ち着くまでに10分程度の時間を必要とします。 恋愛行動をする時はインパクトをかけて、これがきれないうちに畳み掛けて既成事実を作るのも一つのテクニックです。 もっともインパクトが外れた時に、浮気されたりすることも、ありますが…。 |