エンディング

佳々子は、鬼魂号の肩の上で、軽く鬼魂号の頭を叩くと、鬼魂号を見た。

「…あのね。…好きな人がいるの。」
佳々子は、妹人の生死を思って、ちくんと胸の奥が痛くなった。胸を押える。

「…たぶん、どこかで困ってる。ううん、困ってないかも知れないけれど、…ね。に向けられた好意に答えたいの。がんばって…すごくがんばって。」

鬼魂号は、赤い目を光らせた。

腕を見る佳々子。青く、淡く輝いている。
これが何を意味するのかは、なんとなく分かっていた。

「…それでね。…もし、行くところなかったら、一緒にいかない? キミもきっと、私と同じ、誰かを探していると思うから。」

鬼魂号は、赤い目を光らせた。

光が、分解をはじめる。

佳々子は、にっこり笑った。
鬼魂号に触れる。

「…ありがとう。」



          
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