鬼魂号が、さらなる力をかけ始める。
竜 が、少しづつ浮き始める。
まず子供達が叫んだ。がんばれと。
鬼魂号が、腕を震えさせる。
老人達が涙した。
今、背中から熱風を噴き出して、鬼魂号の胸が輝き出す。
男が、身を乗り出した。女が口をあけた。
竜が、完全に持ち上げられた。
人々の声援を一身に集め、鋼鉄巨人がよみがえる。
「鬼魂号ぉ! 大統一場ぁ臨界!」 =OPEN N・E・P=
巨大なフットバーが蹴り倒され、鬼魂号の胸が開く。 =時間逆送開始。当該存在全否定。歴史改変準備良好= 「遠くの世界に!」 =GET READY N・E・P= 佳々子の髪が、生き物のように揺れた。
「いぃぃぃきなさぁぁい! N・E・P! ファイア!」 =OK.FIRE N・E・P=
全てが白い光に飲みこまれる。