---- |
「暴れん坊プリンセス」を作るきっかけはどういう所にあったのでしょうか? |
桝田 |
PCエンジンのギャルゲー全盛期だった5年ほど前、ギャルゲーの水戸黄門版をやったら受けるんじゃないかと考えたのが始まりだね。それで一年ぐらい前に別件で桜瀬さんに会ったときに、その話をチョロッとしたの。そうしたら桜瀬さんの目が輝いて、次の日FAXでキャラが上がってきた。それがきっかけだね。 |
---- |
ゲーム全体の流れはどんな感じになってるのでしょうか? |
桝田 |
ゲームの流れとしてはアドベンチャーパートと戦闘パートと分 れてるんだけど、実際にゲームをプレイしたら感覚的には分かれていないと思うよ。水戸黄門を考えればいいんだよね。最初に悪人を追っかけていくストーリー部分があって、最後には悪人と戦い、印籠をみせてめでたしめでたしで終わる。 |
---- |
登場キャラクターは、どんなキャラがいますか? |
桝田 |
プリンセスと、プリンセスを守る騎士シオンを中心とした仲間達だね。プレイヤーはシオンを操作することになるんだよ。 |
---- |
アドベンチャーパートと戦闘パートはどのように関係してるのでしょうか? |
桝田 |
アドベンチャーパートで何回も3択が出できて、その選択によってメンバーの士気が上下する。結果、戦闘のパラメーターに影響したり合体技が使えるようになったり、戦局が大きく変わるのよ。つまり戦闘はアドベンチャーパートから始まっているわけ。 |
---- |
戦闘での各メンバーの役割は? |
桝田 |
プリンセス以外のキャラはかなり強い。逆にプリンセスは守備力もHPも低いお荷物的な存在なんだけど、モンスターにとどめを刺せる特別な能力を持っているのは彼女だけ。展開としては、弱い彼女を周りの従者たちが守ったり敵を攻撃したりする。そしてとどめを刺せる状態にお膳立てして、プリンセスに「はい、どうぞ」てな感じ(笑)。 |
---- |
各味方キャラは主人公の命令通り行動するのですか? |
桝田 |
味方キャラは自分のやりたいことを提案してくる。無論プレイヤーの命令通りに行動させることも出来るけど、命令されることを好まないキャラが多い(笑)。だからさっき水戸黄門を考えればいいって言ってのはその部分なんだよ。黄門様は安定した身分があって老人のわりにはかなり強いじゃない。それをこのゲームはひっくり返したんだよ。上にいるキャラほど破綻した性格で扱いにくい能力を持って、下に行くほどマトモなキャラが多い。 |
---- |
「俺屍」と同じように、各味方キャラが戦闘のコマンド選択に自分の意見を言ってくるということですか? |
桝田 |
そうだね。でも「俺屍」と違うのは、士気パラメーターが戦闘中でも上下すること。つまり、自分のやりたいことをやらせてあげると彼らははりきる。だから多少戦略的に間違った作戦を提案してきたとしてもその作戦を受け入れる意味があるんだよ。 |
---- |
味方キャラの意見を聞き入れる必要性はあるのでしょうか? |
桝田 |
最大4人パーティーで自分以外の3人が戦闘終了後に、プレイヤーの作戦部長としての評価を下すようになっている。たとえばAというキャラは味方の損害をどれだけ抑えたかとか、Bというキャラは短いターンで戦闘を終了させたりとか、評価の軸はキャラごとに違うんだよ。最終的な評価は各キャラの総合点だから、より高いスコアを目指すためには作戦を考えて最も美しくカッコよく勝つ方法を考えなきゃならない。そのスコアによって、100コ以上の「おまけ」が獲得できるようになっているんだよね。 |