記事一覧

New!

Twitterから抜粋、最近分
桝田 省治

●「お父さん、三角形の面積の出し方を発見した!」と興奮していた10年前の長男の顔をふと思い出した。

●7/4 今イチだった巨人の打線と中継ぎに、お釣りがくるほどの自信を復活させて3連戦終了。ぜんぜん勝ち越した気がしない……

●良質な娯楽って作者と客の間 に共犯関係が成立してると思う。僕の中のプリンセス天功は、今も20代だw

●向かいの家の屋根の上でカラスが何か食っているのを見て、ごみを出し忘れたことに気づく……。いや、今日は生ごみの日じゃない。じゃあ、あのピンクの塊は何だろう。……肉だよな。うん、どう見ても肉だ

●虫オンナ:昨夜寝る前に書いた「1日中泣き続ける蝉オンナ」「夜な夜な歌う蟋蟀(こおろぎ)オンナ」というメモに「メスは鳴かない」と娘の字で足されていた

●虫オンナ:調べもの。「蛇女房」の話は知っていたが「蛤女房」というのもあるそうだ。特技は、美味しい出汁をとることw http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9B%A4%E5%A5%B3%E6%88%BF

●いわゆる異類婚姻譚で植物が相手というのは、あまり聞かない。逆に強姦されそうになって植物に変わる話は、けっこうあるけど。エロに関して、無限の想像力を誇る人類も動物が限界だったのか。そういう意味じゃ、昨今の何でもかんでも美少女に擬人化というのは、画期的かもしれない

●7/7 ああ!! 20年前の今日、結婚式だった。同じ家に住んでいながら生活時間帯がぜんぜん違うせいでほとんど会えない僕らは、ある意味で七夕夫婦だ。
……そういえば、「会社を辞める」と妻の両親に伝えたのは結納の席だった。
もともと4月1日が結婚式だったのだが、その数日前に妻の祖母が亡くなって、さすがに49日を済ませてからじゃないとまずいだろうと延期した。おかげで「手の込んだエープリルフールのネタだ」と思った方も多い

●スーパーセーブしたときのGK川島の表情を「どや顔」というそうだ。言い得て妙である。この「どや」は関西弁なのだろうが、いったい誰が言い始めたのだろう

●競売物件の占有者について調べていたら、以下のサイトを発見。ここの「対決! 追い出し屋G 対 抗告屋」がなかなか面白い。http://www.oidashiya.com/index.html

●本日の実験:1.カレーに鰹だし。これはカレーうどんみたいで、けっこうおいしい。2.カレーにバナナ。家族の半数にうけ、半数が「今イチ」と評価。3.カレーに鰹だし+バナナ。これはどんな化学反応かはわからないが、なぜかえぐくなり明らかにまずかった。
ちなみに我が家で最も評判がよかったカレーは、熟れすぎてグチュグチュの柿を大量に入れたもの。たぶんタンニンのおかげだろう、かなりのコクが出る。問題は、熟れすぎてグチュグチュの柿などというものは、1年のうち2週間くらいしか手に入らないことだ。

●7/10 9回裏やっと清水をマウンドからおろした。1死満塁2点差で、ここのところ調子がいい浅井。
終わった……

●タコに選挙占いさせれば、今なら億単位の宣伝効果があったろうに、なんで日本の水族館はやらないんだろ。ていうか、いっそタコに国政を占わせればいいよ。外れたところで「どうせタコだ」とあきらめもつく

●7/13 なぜ巨人には、下位打線にもクリーンナップがあるんだ? 野球のルールを知らないんじゃないか?
代打に金本が出てくる阪神も卑怯くさいが、9番に高橋がいる巨人ってどんだけチート。
12回表、空気が読めない長野の3ラン…… おわた

●プレイヤーに対して「二つに一つ」と僕が言うときの内部確率は、1/2じゃない。たいてい5/8か3/8を指定する。では、この1/8の差が何かと言えば、自分でもよくわからないが、たぶん「こういう風にゲームをコントロールしたほうが面白い」という僕なりの自己主張、あるいはおまじないの類い

●僕が考えると、別に好きなわけじゃないのだが、グロ成分が過多になる。まあ、なにもないところでしょっちゅう転ぶ女に「萌え」なんぞ感じないけどな

●僕は実験したことがあるよ。リノリウムの床なら高確率で再現できる。コンクリートやアスファルトならバナナの皮を複数重ねればOK RT : 読書感想『バナナの皮はなぜすべるのか?』 http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20100714#p1

●ここ数日、「ネクストキング」の名前がTL上によく出るなあ、と不思議だったのだけど、バンナムさんがツイッターでアンケートをとってたのか。なるほどね、謎が解けてスッキリ

●「美」は「大」きい「羊」と書くのだから、漢字が出来たころは、「美味しそう」と「美しい」は心理的に近いカテゴリーだったと思える

●きのう気づいたこと。渡辺謙の奥さんの南果歩と、参院選に落ちた岡部まりの区別が僕にはついていないらしい。だが、今までもこれからも特に不便はないように思う

●もし「リンダキューブアゲイン」を移植することになったら「リンダキューブ リンダキューブ リンダキューブアゲイン」というタイトルコールの後に、「大事なことなので3回言いました」という台詞を追加したい。青野さん、元気になるといいね

●7/17 かっこいい独り相撲の取り方を、久保から安藤に教えてやってほしい

●知ってのとおり、猫語には「人の手も借りたい」という諺があるが、意味は「枕の代わりくらいにはなるニャ~」という程度だ

●次男は辞書をひかない。すぐ人に聞く。「ショキバライって何?」と聞かれたので「生徒会室に会長と副会長だけになること。ラノベの定番シーンでオタク用語」と答えたら「くだらねえええ」と言っていた。どうやら信じたらしい。

●7/20 おい、ここで藤川に代えて安藤……
そして、安藤。いきなり打たれるし……
安藤、まーた打たれたよ……
はいはい、安藤、3本打たれて降板……。こうなることがわかっていなかったのは真弓監督だけさ

●阪神「前期」優勝が1日延びました。負け惜しみじゃないんだからね

●虫オンナ:春先に何百と生まれても秋まで運よく生き残っているのはそのうちわずか数匹。こういう過酷な生態をもつ虫を擬人化すると、当然理不尽で残酷な描写が増える。でもよく考えてみれば、自然の中では奇異なのは人間の生態のほうで、さらにいえばとても脆弱なシステムだ。
そういえば以前にこんな雑文を書いていたのを思い出した。「ゲームバランス、カマキリの場合」 http://www.alfasystem.net/a_m/column/sub.14.17.htm

●7/23 地震の夢を見たと思っていたが、どうやら本物だったらしいことをTLで確認。僕の感覚では今も夢の出来事なのだか、これは現実なのだと、脳が認識を書き換え中。狐につままれたような妙な感覚……

●お腹が減っているときを見計らったように、TL上にうまそうな料理の写真を3つくらい続けて並べやがる人を思わずリムーブしたくなったことありませんか? 僕は、今のところ思うだけでやったことはないよ

●せっかくプロットまでたてた「虫オンナ」がラノベとしてどうやら不適格のようなので、いっそ「ショキバライ(生徒会室に会長と副会長のふたりだけになること)」という高校生の三角関係をテーマにした恋愛小説でも書いて、先日の冗談を既成事実にしてしまおうかと……誰が読むんだ、そんなもん

●従者が3人というのは、三銃士やら西遊記やら、定番中の定番だね。イワンの兄弟もベルの姉妹もエバのコンピュータの魔女姉妹もイエスを探した賢者も3人だ。
三匹の侍、三人のゴースト、三匹の子豚なんてのもあるよ。たぶん3人はキャラの役割分担が安定するんだよ

●「男の娘」の意味がわからず、ググってみた50の夏の日。遠くで蝉が鳴いてるよ

安直ラノベ企画2「もしも怪物くんがダメダメな男子高生だったなら」
桝田 省治

 昨夜「もしも怪物くんが女子高生だったなら」という企画を公開した数秒後に「怪物王女」という同じような趣向の作品が既にあると数人から指摘を受けたよ(笑)。
 調べてみたら、舞台やストーリーは、ぜんぜん違うようだけど、数秒で数人から「似てる」と反応されるようじゃ企画としてダメだし、どうせ1時間くらいで考えた企画なのであっさり捨てる。

 で、懲りずにさらに安直に考えたのが「もしも怪物くんがダメダメな男子高生だったなら」だ。
 ただし、ラノベの読者層を意識した主人公の年齢のアップだけじゃ興がないので、怪物王子の数を三人に増やすことにする。

 で、プロットなんだが、グリム童話の「三枚の羽根」を安易にパクる。
 どうせ三人の王子となると、これより完成度の高いプロットなんてそうそうないから、考えるだけ時間の無駄だ。

「三枚の羽根」の大筋は……、
 王位継承権をもつ三人の王子に、父である現王様が「世界一の○○を持ってきた者を次の王にする」と宣告して、三人の王子が世界一の○○探しに何度か奔走するんだよ。
 ○○は、パン、布、指輪(順番は忘れた)ときて最後の勝負が花嫁。
 結果はイワンと同様、パターン通り、上の兄二人に比べてまじめで心優しい以外は大した取り柄がない末弟が勝つ。
 それを影日向に支援するのがかわいいネズミの女の子。
 で、クライマックスで、このネズミの呪いが解けて美しいお姫様に変身。
 末弟と結婚してめでたしめでたし、となる。

 とりあえずパクる部分は、世界一の花嫁を連れてきたものを次の王とすると告げられた三人の王子が外の世界で奔走するという設定の大枠。
 あとは、三人の王子のキャラ付けも定番中の定番なので流用。
 長男は、たくましく豪快、力の象徴。四角い男らしい顔。
 次男は、賢くて知の象徴。スリムで女と見まがうばかりの美男子。
 三男は、まじめで優しいだけが取り柄。体力知力ともに長男次男に負けてる。チビでちょっと童顔。

 で、この三人が怪物ランドだか魔界から、人間世界のとある共学の高校に帰国子女の転入生としてやってくる。
 長男は3年、次男は2年、三男は1年に入る。
 長男はあり余る体力を活かして、数々の体育系の競技会で優勝。あっという間に大人気。
 次男は頭脳を活かして、生徒会を牛耳り、金と権力を手にする。こっちも学内のスター。
 一方で三男は、球拾いをしたり掃除当番を押しつけられたりとさえない……でも意外とダメダメ仲間の友だちは多い。
 長男と次男は、人間を魔族より下等なものだと思っているので、目的のために手段を選ばない。裏ではやりたい放題の極悪人。
 最後は、その悪行がばれ、かつ三男の友人たちの応援でもって大逆転……てな感じだ。

 で、ネズミの王女に当たるキャラだが、見た目がさえないBLが大好物の腐女子でどうだろう。
 もちろん最後は呪いが解けたごとく大変身。

 見どころは、兄二人と二人が選んだ女性の二チームと、三男と腐女子コンビの対決だ。
 兄二人は表向きは正当、裏では悪辣な手段をもちいる。これに、三男と腐女子は奇妙奇天烈なアイデアと地道な準備と根性で対抗する。

 ラノベの企画なので、シリーズ化しやすいほうがいい。1回で勝負がついては困る。
 ということで、毎回「体育祭で○○対決」とか「スキー合宿で○○対決」とか王様からお題が来るというパターンだ。

 三人の王子には、それぞれ従者がひとりずついて、この三人も学内に潜り込んでいる。
 長男の従者は、マゾで長男にいじめられるのが生きがいのゾンビ女。長男に殴られ蹴られ殺されても平気。(保健室の養護教諭)
 次男の従者は、女性マッドサイエンティスト。毎回副作用だらけの薬を開発する。(理科の教師か学食の調理師)
 三男の従者は、姿を変えられる小動物。メチャクチャ口が悪い女の子。(クラスメート)

 こんな感じでどうでしょう?
 かなりかなりラノベラノベらしくなってきた?

安直ラノベ企画「もしも怪物くんが女子高生だったなら 」
桝田 省治

 珍しくプロットまで立てた「虫オンナ」がどうやらラノベには不向きらしいので、別の企画を考えてみる。
 企画の方法は、ゲームデザイン脳にも書いた企画に詰まったときの方法をそのまま実践し、今回も安直にいく。

 題して「もしも○○が女子高生だったら」
 ようするに○○に、女子高生から適度に遠いコミックや小説、映画などの有名キャラの名前を入れて、強引にその設定やら目的をつじつま合わせに後付けしていく。
 ……ということで一発目。
 そうだな、先日テレビドラマで実写化されたばかりの「怪物くん」はどうだろう。個人的に藤子不二夫作品の中でもお気に入りの一品だ。

●もしも怪物くんが女子高生だったなら
 とりあえず思いつく端から箇条書き。

・女子高生に化けるくらいだ。見た目は10代半ばで性別は女性だ。ということは、怪物界だか魔界だかは知らないが、彼女はプリンセス、次期女王なのだろう。
・小学生から高校生に主人公の年齢が上がっているのだから、人間界に送り込まれた理由も年齢が上がっていたほうがふさわしい。
 たとえば、怪物くんが人間の清らかさ、優しさ、強さ、暖かさ等を体験して立派な王になることが期待されていたなら、こちらのヒロインは、逆に“人間の怖さ、したたかさ、弱さ、冷たさなどを実体験して来る”ことが望まれている。
・“人間の怖さ、したたかさ、弱さ、冷たさなどを実体験して来る”ことが目的なら、こちらのヒロインは魔界のプリンセスのほうが都合がよさそうだ。
 彼女は「人間は下等だ。騙して魂を奪うくらいはちょろい」と考えてる。
 それを現在の女王(母)に「おまえが思っているほど人間は甘くないわよ」とたしなめられるが、ヒロインは自分の意見を変えない。
 そこで、「じゃあ人間界に行って、人間と戦って力を証明して見せなさい」と送り込まれる。
・名前がないと不便だな。じゃ、悪魔の姫ということで、とりあえず「阿久野 真姫(あくの まき)」。通称「マキ」
・マキの目的は魔界に帰ること。帰るためには魂を一定数集めなければならない。あるいは、なにか特殊な装置を渡されて、マキが人間をやりこめるとそのカウンターが上がって、その累計が100になったら帰れる、とかのほうがユーモラスでいいかもしれない。
・ついでに特殊な装置には、レーダーも装備されてる。そのレーダーが感知するのは、悪魔もびっくりの人間の邪悪な心(数字で出るので強さがわかる)。ようするに今回のマキの対戦相手が指定される趣向だ。
・で、マキは、レーダーが反応した相手が誰なのかを探しだし、その相手が隠している邪悪な企てを調べ上げて、阻止する。
 ただし、殺してしまうと殺伐とするから、イメージとしては「邪悪合戦」(相手を陥れる丁々発止の駆け引き)で、人間に「参りました。今後はまっとうに生きていきます」的なことを言わせたら勝ち。
 結果、負けた人間は改心して「いい人」になる。

・三匹の従者もマキの通う学校に潜入していて、マキのために情報を集めたり、お膳立てをする。ただし、直接手を出してはならないと女王様に厳命されている。それを破ると、半日魔物の超能力が使えないペナルティが発動する。
・三匹の従者も女かなあ? 守衛やカウンセラーや食堂の調理士として学内に潜入している。
 それとも三匹の従者は美男子ばかり……というのもアリか。どっちがオイシイ設定か?
・高校に送り込まれたのは、マキの見た目の年齢が近いのと、思春期の悪意は純粋で、対戦相手として手ごろという親心。だが、女王様も今どきの高校生の邪心を侮っていたことにあとあと気づく。


 よしよし、だんだん形になってきた。
 じゃあ、ここらで一回まとめてみよう。

 女子高生マキは、実は魔界のプリンセス。
 本人は、聡明で残酷な悪魔だと自負しているが、魔界の温室育ちなので実態は“甘ちゃん”だ。
 そこで、先行きを心配した現女王に「人間の恐ろしさ、したたかさ、冷酷さをその目で見てきなさい」と人間界の高校に送り込まれる。
 マキが魔界に戻るためには、悪魔もびっくりの邪な魂をもつ人間を負かさなければならない。
 勝つと、女王に渡された特殊な装置のカウンターが上がり、その目盛りが100になったら帰国が許される。
 典型的な話の流れは、冒頭で、特殊装置の邪心感知装置が反応。(ただし、個人を確定できる精度はない)
 マキは、直ちに三匹の従者を使って情報を収集しターゲット(今回の対戦者)に目星を付け、さらにその人物の周辺を洗う。
 虫も殺さぬような人物が理不尽な理由で意外な人を恨んでいて、悪魔も驚くような残酷なやり方で罠にはめようとたくらんでいることが徐々に判明。
 マキは、その企みを阻止しようとあれこれと画策する。それはある程度上手くいく。
 が、マキの予想を上回る罠が隠されていたり、ターゲットと思われた人物よりさらに邪悪な人物が現われたりで、思惑が外れピンチに陥る。
 そこから悪魔らしい容赦のない卑怯な手段を駆使し、心身ともに傷つきながらもギリギリで大逆転する。
 ……てな感じかな。

・タイトルは「悪魔もビックリ」とか「魔姫マキ」とか、軽いほうがいいか。

 次は「もしもドラえもんが女子高生だったなら」かな。
 でも、これは既にありそう。
「もしものびたが女子高生だったなら」のほうが面白いかもしれん。

今週読んだ本2冊
桝田 省治

アップロードファイル 243-1.jpgアップロードファイル 243-2.jpgアップロードファイル 243-3.jpg

●てるてるあした 加納朋子著

 両親に捨てられた15歳の少女が見知らぬ土地で周囲の善人たちに支えられつつ成長していくお話、とまとめてしまうと、ありがちであまり面白そうではないが……いいよ、これ。
 加納朋子さんの作品は、けっこう読んでいると思うが、個人的にはこれが一番だった。

 泣きたくなるような生活を送っている人には大した効能はないかもしれないが、最近はため息と欠伸と愚痴ばかりだという人は、婆さんと母親の強さに励まされると思う。

 舞台と登場人物が同じ「ささら さや」も一緒にお薦め。

●ラストソング 野沢尚著

 博多から「天下を取る」を合言葉に上京したロックバンドの青春人間模様。
 10代も20代も「天下を取る」なんて夢を一度も見たことがなく、そのままダラダラと50になった僕は、溢れる熱量にあてられて、胸が熱くなるより先に胸やけがした……。

ラノベの企画メモ
桝田 省治

 数か月、本業が暇になりそうなので、この隙にラノベを1本書こうと思う。というわけで、とりあえず企画のイメージスケッチを始めた。

●ラノベ企画「虫オンナの恩返し」
○趣旨:
 ようするに「鶴の恩返し」あるいは「人魚姫」など、人外の女が人間の男に恋し、人の姿になって現れその男につくす……それの「虫」版。
 本作のポイントは、男のもとを訪れる女が、鶴とか人魚とかイメージが美しい生き物ではなく、生態が人間とはかけ離れた「虫」であること。
 見どころは、3つ。
1.虫オンナ本人は、惚れた男のためによかれと思ってやることがことごとく“虫の価値観”“虫のルール”ゆえにずれる。
 場合によっては、男の生命すらも危機に陥れる。
 その哀しくもおかしく、ときにグロテスクだが、虫オンナ本人は必死な様。
2.虫オンナは、元が「虫」なので人間にはないさまざまな能力を備えている。
 この超能力を虫オンナがどの場面でどんな風に使って、男を助けて状況を逆転するか。
3.虫オンナに振り回されつつも、虫オンナの思いを知り、徐々にその生態にも慣れ、果ては虫オンナとの奇妙な生活を受け入れていく、優柔不断な男の変化。

○主人公と舞台:
 現代。主人公は、うだつの上がらない高校生男子。肉体も頭脳も容姿も人並み以下。性格は消極的。
 以前の学校でいじめに合い、県外に転校。現在はアパートにひとり暮らし。
 唯一の長所は「虫も殺さない」優しさ。その唯一の取り柄が次々に虫オンナを呼び寄せていく。

○短編集か一話か?
 300ページ弱のラノベにまとめるカタチは、今のところ2案。
 どっちが面白そうだろう?
1.50~60ページの短編を5話:
 各話に登場する虫オンナは虫の種類が異なる。
 各虫オンナは、元の虫特有の超能力、生態をもっていて、それが男を助けたり、逆に不幸を招く。
 いくつか騒動を起こしたのち、虫オンナは男のもとを去る。
 各話ごとにイラストレーターを変えるのも面白いかもしれない。
2.長編で一話:
 6章だてくらいで、各章で別の虫オンナが加わり、主人公のアパートは、虫オンナの巣窟(ある意味、ハーレム)と化す。
 当然、新たな問題が起き、混乱を極める。
 そんな中、虫オンナ同士は対立しながらも、ときに主人公のために献身的に協力。
 最終的には「虫らしい」奇妙な共存のバランスが生まれていく。

○虫オンナの種類:
 まず本作の「虫」の定義だが、簡単に言うと「虫」が漢字の一部に入っている小動物全般。
 蠅、蝉、蟻、蜂、蛾などの昆虫は言うに及ばず、蜘蛛、蚕、蛇、蛙、蜥蜴、蛞蝓、蜆、蛤あたりまで「虫」とする。
 虫オンナとなる虫は、大別して以下の2種。
1.その特殊な生態や能力が一般に知られていて、読者は、その虫の本性がどこで発揮されるか、固唾をのんでワクワクしながら読むタイプ。
 例:蟷螂オンナなら、読者はいつ首をはねられるかいつ食われるかとドキドキしながらページを繰る。
2.一般には知られていない特殊な生態や能力をもっていて、読者はその生態に驚き、その能力で主人公のピンチを救う様に感心するタイプ。
 例:一週間ほど喋りまくって死んでいく蝉オンナ。

 せっかく調べたので追記:
○虫の付く小動物:
虻 あぶ 蝙蝠 こうもり 蛞蝓 なめくじ
蝗 いなご 蟋蟀 こおろぎ 虹 にじ
蛆 うじ 栄螺 さざえ 蚤 のみ
蚊 か 蠍 さそり 蝿 はえ
牡蠣 かき 蛹 さなぎ 蛤 はまぐり
蜉蝣 かげろう 虱 しらみ 蜩 ひぐらし
蝸牛 かたつむり 蝉 せみ 蛭 ひる
蟹 かに 蝶 ちょう 蛇 へび
蟷螂 かまきり 蜥蜴 とかげ 蜜蜂 みつばち
蜘蛛 くも 蜻蛉 とんぼ 蚯蚓 みみず
蛾 が 蛙 かえる 蛍 ほたる
蛸 たこ 蜂 はち 蜆 しじみ
蚕 かいこ 蚤 のみ 繭 まゆ
蓑虫 みのむし 轡虫 くつわむし 蝦蟇 がま
蝶 ちょう 飛蝗 ばった 蝗 いなご
蟻 あり 蜉蝣 かげろう

●続ラノベ企画「649-1(虫くノ一)」
 上記の「虫オンナの恩返し」は、定番と崩しのバランスは悪くないと思うが、アクション成分が足りないと気づく。
 結局、タイトルに釣られた「妻は、くノ一」の呪縛から解放されず、くノ一に逆戻り。
 さまざまな虫の特長を、千年前くらいに中国から伝わった秘術、あるいはショッカーのバイオ技術で身に宿す女子高生たち。
 それが「649-1(虫くノ一)」だ。
 種類が多いので「649-1」のあとに通しナンバーがつく。
 たとえば、蛸(タコ)くノ一なら「649-1 003 肖(アヤカ)」とか。

 ……というところまでは、勢いで考えたのだが、彼女たちが戦う目的、敵は誰なのか。
 なぜ舞台が学校で、どう主人公(男子)が関わるか、ぜんぜん思いつかない。
 きっとどうでもいいことだけど。
 たとえば、悪の秘密組織が改造に失敗した改造人間を廃棄する場所の座標が、どういうわけか何かの手違いで主人公のアパートになっていたというのは、どうだろう。
 彼女らには、改造に失敗してるからあからさまな欠陥がある。
 その欠陥を主人公の知恵と勇気で補い、悪の組織と戦う。
 で、悪の野望を阻止するのだが、間違えた座標はその後も修正されることなく、失敗改造人間がまた送られてくる。

●改ラノベ企画「虫オンナの恩返し」
 主人公(高校男子)に助けられた虫が人間の美少女に姿を変え、主人公の前に現れ、人間には受け入れがたい虫らしい価値観でもって、主人公に献身的に尽くす。
 ……というアイデアが「虫オンナの恩返し」だったが、主人公の前に現れる美少女は虫の化身ではなく「自分は主人公に命を救われた虫の化身だと思いこんでいる」だけの頭がおかしい女たちのほうが面白いと気づく。
 虫らしい超能力も本人が自分は使えると思いこんでいるか、たまたま偶然がかさなったか、タネのある手品の類で、ぜんぜん超能力でもなんでもない。
 主人公も次々に現れる女の子たちが虫の化身ではないことを知っているし、超能力を信じているわけではないが、それまでの生活があまりに退屈でいっそ死のうかとすら考えていたほどなので、「今よりはマシ」と頭のおかしい美少女たちとの奇妙な生活を受け入れてしまう。
 さらにはその生活を守ろうと外敵(常識的な世間、親や教師など)と戦いさえする。
 非常に緩いが、常に破滅と表裏一体の奇妙な共同生活。

 ……こっちのほうが面白いかもしれない。
 ラノベとして需要があるのかどうかは、疑問だけど。

●ラノベ企画2「戦う女子高生主婦」
 普通の主婦がどこにでもあるような平凡の生活、小さな幸せ、愛する家族を守るために、封印していた能力を使って巨悪と戦う話を以前から書きたいと思っていた。
 見どころは、彼女が守ろうとしている日常と、巨悪と命がけで戦う非日常が、相反した性質を持っているにもかかわらず、否応なく彼女の生活に入り混じる。
 それをいかに物理的に精神的にぎりぎりのところで捌くか。
 いつか家族にばれて、この二重生活が破綻することは予感しているが、その日が訪れるを一日でも先延ばしにしようと、彼女は家族の笑顔に励まされながら必死に戦う。

 このネタは明らかに面白い。

 が、いかんせんラノベの主人公が主婦では、若い読者の共感を得るのは難しい……ということは、編集に指摘されるまでもなく、さすがに僕でもわかる。
 ……ということで、「じゃあ、主婦で女子高生ならいいんじゃねーの」と。
 ただし、16歳の人妻というのも、これもまた趣旨が違う。
 で、考えたのが、母親が死んで健気に家事と学業を懸命に両立させている女子高生というポジションだ。
 彼女は、幼い弟や妹に信頼され、忙しい父親にも感謝されているし、ボーイフレンドを含めて友人に協力者も多い。
 かなりしんどいギリギリの生活だが、責任感が強くバイタリティがあり楽観的な彼女は、自分が必要とされていることを実感し充実感を得ている。
 が、その小さな幸せは、父親の事故だかリストラにより金銭的にもろくも崩れ去ろうとする。
 選択肢がいくつか示されるが、「学校をやめて働く」「兄弟とバラバラになる」など、いずれも彼女の誇りであり、幸せである現状の生活を維持できないものばかり。

 そこに謎の機関から連絡が入る。
 ……てな設定なら、なんとかラノベの範疇に入るだろうか?

追記:
 彼女がなぜ超人的な力を使えるのか。そして、今までその力を使えなかった、あるいは使わなかった理由は何か……。
 で、2つ考えた。
1.そんな力が自分にあるとは、今まで知らなかった。戸惑いつつも戦闘の中で覚醒する碇シンジ君のパターン。
2.今も彼女自身に力はないのだが、死んだお母さんに宿っていた妖怪が、彼女の肉体に乗り移ることで一時的に人外の力を発揮する。

 2は、夜鳥子と被るし、ラノベの文脈としては、1かな。
 大枠は1なんだけど、力の源泉は2の妖怪……というのもアリか。

メモ:
 次に考えなければならないのは、日常と非日常がせめぎあう具体的なシーン。
「今○○をやれば敵をせん滅できる。が、そうするとたまたま現場に居合わせた家族に秘密がばれてしまう」とか「持久戦になれば勝てる。が、そうすると明日の運動会のお弁当のおかずを買いに行く暇がなくなる」とか「あと5分以内に倒さないと初デートの映画に間に合わない」とか。

 あとは、家族構成と友人関係。

Twitterから抜粋、最近分
桝田 省治

●「深谷かほる」という漫画家がいる。桝田省治というキャラを無断で作品に登場させた、かわいい大学の後輩だ。
 今朝知ったのだが、YOUで連載中の「ハガネの女」という彼女の作品がTVドラマになるそうだ。
 ここでつぶやけば、もしかして誰か伝えてくれるかな「おめでとう!」

●服を脱いで浴室に入ったところで、風呂が沸いてないことに初めて気づく失望感は、なぜだろう、何度体験しても常に新鮮だ。あ~ぁ……

●ムサ美の授業料って普通の私学の倍近く。医学部の次くらいに高い。
 あの学校、休みも多いから、たぶん1日1万円以上、1日3コマとってるとしたら1授業90分でで3000円超。30分で1000円払ってる。
 1日分の授業料を稼ごうと思ったら、マックや和民のバイトなら2日かかる……てこと意識してるのかな?
 払った分は元を取って帰ってほしいね。
 ムサ美に限らず美大の授業料は安くはない。参考書や材料費を入れれば4年で1000万近くになる。
 だから、僕に言わせれば、あの学校は払った授業料をいかにして取り返すか倍にするか、4年間かけてそのヒントを必死に探す場所だ。

●裏話。実はNHKからの取材の話、技術評論社に来た。で、僕の担当である美人編集者は「これでゲームデザイン脳がまた売れる。ウヒヒヒ」と心の中で品のない笑い声をあげたわけだが、取材の内容は「まおゆう」でガッカリw。
 で、僕は「これで数十万単位でタイトル認知が上がる。ウヒヒヒ」と心の中で品のない笑い声をあげたわけだが、よく考えてみたら正式タイトルが決まっていないというワナ

●昨日NHKに行く途中、駅のホームで「美人の双子姉妹」を生まれて初めてナマで見た。おまけに胸元にリボンのついた制服、さらにはふたりともポニーテール。
 奇跡ってあるんだなと、しばし声を失う。

●先日の運動会、娘は騎馬戦で馬の先頭だった。その写真を小学校の会報に載せたい旨、学校から連絡があった。
 が、娘の騎馬の大将が劇団○まわり所属で肖像権の問題があり掲載不可ということに……

●ムサ美での講義要旨:
 デザインというのは、客なりクライアントなりユーザーなりプレイヤーなりを喜ばせて、つまりはお金をもらう仕事だ。
 相手がいないデザインはないし、クリアすべき条件がないデザインもない。競合は当然いるし市場の要望もある。予算も開発期間も有限。技術的な制限も多い。
 わかりやすい長所を探し、なければ作り、それをアピールし、逆に欠点は隠すなり何らかの手段で補完するなりする。後発なら小さくてもいいからとりあえず何かで一番をとる。
 誰にいくらで買ってもらうか。どんなチャンネルを使うのが一番効率がいいか。こういう手法、あるいは観点でもって、学生の4年の間に自分自身をデザインしなさい。商品としての付加価値を高めなさい。できなければ、卒業してから路頭に迷うよ。……てな話だな。
 例によって身も蓋もなしw ま、ちょっとくらい刺激になればそれでよし。

●修学旅行に行っていた次男、無事韓国より帰国。
 一番印象に残ったのは、目覚まし時計を携帯していたクラスメートが空港で軍に連行されたことw

●名前を知らないのを「名もなき」と書いて誤魔化した大雑把な女流作家w RT @mito_orihara: 今日は、名もなき紅い薔薇をアップ。
http://ameblo.jp/mitorin

●「衆議院議員の生方幸夫さんからのご紹介で~」から始まる謎の電話があった。
 娘の小学校の運動会で「元気よく」とか挨拶しているのを遠くから眺めたことはあるが、紹介されるような知り合いじゃない。
「この電話番号には何の名簿を見てかけていますか?」と訊ねたらしどろもどろの返答で切れた。

●技術の進歩に驚く前に久々の本格的な3D酔い http://tinyurl.com/239dozf

●先日ムサ美でやった講義の学生からの感想が40人分ほど届いた。
 感想を読む限りは、事前に担当教授からあった「現実的なビジョンがぼんやりした学生が多いので喝を入れてくれ」とのオーダーには応えられたようだ。
 それに「自分をデザインしろ」というキーワードに絞り込んだのも効果的だったように思う。

●妻がニコニコしている。どうやら誰かと喧嘩を始めるらしい。
 誰が相手か知らないが、その可哀想な人は、世の中には、周到に勝てる作戦を考えたうえで、百回勝てるくらいの弾薬を躊躇なくぶちこめる女がいることを知るに違いないよ。
 ご愁傷様。

●2回目の「衆議院議員生方幸夫さんのご紹介で……」から始まる電話。電話してきたのは前回と同じ声の男だ。
 前回同様、生方議員とは面識がないと断った上、名簿の入手先を質すが、先方は「生方幸夫さんのご紹介で……」と繰り返すのみ。ま、そう簡単には明かさないだろう。それにしても……
 仮にこの電話の男が本物の生方議員の事務所のスタッフだとしたら、生方議員は名簿の更新もできないほど無能なスタッフを雇っていることになる。
 本物でなかったとしたら、目的は何だろう?
 もう一度電話がかかってきたら詳しく訊くことにしよう。

●五日ほど前に大量のビワをいただいた。これがけっこうおいしくて、一度に食べるのももったいないと、ちょっとずつ食べていたら、ビワって足が早いのな……半分ほど腐らせてしまった。

●パラグアイ戦がPK戦までもつれ込んだせいで、「けいおん」の放映時間が遅れた。で、それを観てから寝た長男は、案の定寝坊。
 いくら声をかけてもさっぱり目を覚まさない長男に「起こすのにブブゼラがほしい」と妻はぼやく。

●また誰かがポケットにティッシュを入れたままの衣類を洗濯機に放りこんでくれたらしい。
 おかげでベランダの床が酷いことになっている。
 犯人は誰なのか。ちょっと探偵気分で洗濯物を干す。
 うちの場合、家族全員が大雑把なので、容疑者には事欠かない。

 5人分の洗濯物を干し終えて、ポケットが付いている衣類は、僕のズボンだけであることが判明w 思いがけない展開だった……

ミステリーを2冊
桝田 省治

アップロードファイル 240-1.jpgアップロードファイル 240-2.jpg

●春季限定いちごタルト事件 米澤穂信著

 身も蓋もない言い方をすれば、お話は高校一年生の男女が主に学園内のちょっとした事件や謎を解決する、ありがちなミステリーだ。
 斬新な部分は、探偵役の男女キャラのひねり具合(いや、ひね具合か)だろう。
 一見つかみどころがない青くさい二人なのだが、内実は意外に黒い。
 そのギャップに本人たちが戸惑う。そこが見どころだ。
 とくに小佐内さんの小動物っぽい仕草に萌える。
 なるほど、人気があるのもうなずける。

●顔のない敵 石持浅海著

 対人地雷とその除去にかかわる人々の周囲に起きる事件を扱った、短編ミステリー集だ。
 対人地雷は、戦時中の目的遂行という意味で合理的、反面で戦後に起きる悲惨な事故や後始末の困難さの点で実に理不尽な兵器だ。
 本作の登場人物たちの周囲で起きる事件も、合理的かつ理不尽という二つの性質を持っている。
 そして、対人地雷同様に、悪魔ではなく人間の手で事件は起きる。それを解決し裁くのも神様ではなく人間だ。
 深刻なテーマだ。
 その答を探るかのように短編ごとに、見せ方が違って飽きさせない。
 ミステリーの仕掛けも気が利いていて確かに面白い。
 だが、テーマが深刻すぎて、娯楽としてワクワク楽しんでは申し訳ないような負い目を感じた。

2冊読んだ
桝田 省治

アップロードファイル 239-1.jpgアップロードファイル 239-2.jpg

●ジャンプ 佐藤正午著

 リンゴを買いに行ったまま、彼女が謎の失踪。
 その足跡を追ううちに、日々のちょっとした偶然や選択が人生を大きく変えていくことを知る……そんな感じの話だ。
 なぜ彼女は突然消えたのか? その答が知りたくて最後まで読んだ。
 最後まで読んだくらいだから、それなりに面白かったわけだ。
 が、たぶん僕の周りには、もっと意外な行動を大した理由もなくとる人たちが大勢いて、それを許容する環境が当たり前のようにあるので、「これ、小説にするほどのネタか?」というのが正直な感想だ。
 僕の知る現実は、ここに書かれている話より、面白いかどうかはともかく、もっと唐突で理不尽で強引だよ。

●レインツリーの国 有川浩著

 ここ数年、景気が悪くてお金が回らなくなっているせいだろうか、プロジェクトが突如として停滞したり消滅することがままある。
 まいったな、また2ヶ月くらい暇になった。
 また小説でも書こうかな。
 
 というわけで、今日は昼からテレビを見ながら読書。 
 久しぶりに至極まっとうな恋愛小説を読んだ。
 どれくらい至極まっとうかといえば、「まさかこの歳で甘酸っぱさやほろ苦さで胸がキュンとするなんて恥ずかしいじゃないか、バカ野郎」とぼやきたくなるくらいw

ログ・ホライズン ゲーム企画イメージスケッチ
桝田 省治

「まおゆう」の作者橙乃ままれ氏の次作だ。
 ラノベを想定して300P弱に収める練習として書いてみたというだけあって、内容も「まおゆう」に比べると危なげなくよくコントロールされている。
http://ncode.syosetu.com/n8725k/
 今週の後半ちょっと時間ができたので、ゲーム化のアイデアをメモしておいた。

◇A案:
●前提:
「ログ・ホライズン」は、MMOの世界を舞台にしたファンタジー小説だ。ゆえに、これをそのままMMOとして構築するのは制作コストの点で難しい。
 ゲーム化に当たっては再現するポイントをどこに絞るかがポイントとなる。

●コンセプト:
 プレイヤーに質の異なる3段階の思考を要求するARPG。
 異なる3段階の思考とは、以下の3種類。
1.各戦闘に勝利するための戦術。
2.各ミッションを成功させ、そのミッションの収支を黒字にする戦略。
3.受注したミッションを継続的に成功させることで、所属するギルドを発展させる経営。
 この3点以外、たとえば街での日常生活シーンの再現は、カットする。

●舞台設定:
 小説「ログ・ホライズン」の世界設定に準ずる。
 文明が崩壊した近未来をイメージしたファンタジー世界。
 本作では、その東京近郊エリアを使用する。
 拠点はアキハバラ。ダンジョンは、東京近郊の特徴がはっきりした場所(TDL、皇居、東京タワー、東京駅、地下鉄など)をテーマに作成する。

●プレイヤーキャラ:
「ログ・ホライズン」世界のアキハバラを訪れた旅人。プレイヤーは、複数(10種程度)の職業、人種、性別から選択、顔を作成し、オリジナルキャラを作成できる。
 また他に異性の友人、同性の友人、ライバルの3名をNPCとして登録できる。
 友人2名は、最初からプレイヤーキャラに好感度の高いキャラとして登場。序盤からパーティを編成することができる。
 ライバルキャラは、ときどきミッションに絡んできてプレイヤーの邪魔をする印象的なキャラとして登場する。

●目的:
「ログ・ホライズン」世界に伝わる多数(30種程度)の宝物をすべて集めること。すべての宝物を集めた者はまだいない。すべて集めた者こそこの世界の勇者であり最高の栄誉を手にできる……とかそんな感じの設定。

●手段:
 伝説の宝物を収集するためには、さまざまなミッションを受注し、性質や難度の異なる多くのダンジョンを攻略しなければならない。
 多くのダンジョンを攻略するためには、当然プレイヤーキャラを強化しなければならない。加えて自分の所属するギルドを発展させる必要がある。
 ギルドが発展するメリットは、たとえば以下のとおり。
・どんなミッションにも対応できるよう、自分と異なる技能を持つ職種の人材をギルドのメンバーとして常駐させる。
・既存のアイテムより性能がいい武器などを安定生産する。
・継続的に成功させ自分のギルドの信用を上げることで、より難度の高いミッションが受注できるようになる。
・個人で購入できないような高価なアイテムや施設をギルドの資金で購入できる。
・ギルド内の施設や人材は、タダあるいは割引価格で利用できる。

●ゲームの流れ:
1.既存のギルドのいずれかに所属する。所属しない場合でも、難度の低いミッション、単発のミッションには参加できる。ただし、参加できるミッションは限られている。
2.所属ギルドから与えられたミッションをこなし、レベルを上げ、貯金に励む。また、何度か同じミッションに参加することで、めぼしいキャラの友好度を上げる。
3.ある程度自分のキャラが強くなり、資金が貯まったら、機を見て新ギルドを立ち上げる。その際は、友好度の高いキャラをスカウトする。
4.ミッションを継続的に成功させることで、自分のギルドの信用を上げて、人材確保、武器の開発を行い、さらに難度が高いミッションを受注しそれを成功させる。
5.上記4を繰り返し、どんどん難度の高いミッションを成功させてギルドを発展させる。
6.いくつかの条件がそろうと、伝説クラスの最難度のミッションが発生。それをクリアすれば、ゲームの目的である宝物収集はいちおう終了。(ただし、集めたのちもプレイは継続可能)

●職業:
 戦士系2種、魔法使い系2種、僧侶系2種、魔法戦士1種、僧侶戦士1種、隠し職業2種程度。

●戦闘:
 敵味方入り乱れるアクション。
 プレイヤーが操作するのは、プレイヤーキャラのみ。他の仲間は、本人の性格や職業の役割、戦況の変化に応じて独自に判断し自動的に戦う。ただし、他の仲間キャラには随時、戦術を伝えることができるが、それに従うか否かは、プレイヤーキャラとの関係性において決まる。
 ミッションの難度やダンジョンや敵の性質に合わないパーティ構成を選択した場合、プレイヤーの操作が上手くても個のキャラが強くとも楽には勝てないバランス。
 ダンジョンの移動と戦闘は、シームレスで同じマップを使用。

●戦術:
 サッカーに例えると、FW戦士系、MF魔法使い、DF僧侶系の陣形と、各職業の特徴を活かす戦術の指示。
 ミッションに適したパーティを組み、その陣容に適した戦術を指示できた段階で、ミッションの半分は成功したも同然のバランスを構築する。

●ギルド:
 拠点であるアキハバラには、既存のギルドが複数存在し、戦士系ギルド、魔術師系ギルド、初心者向けギルド、亜人種系ギルド等、それぞれ特徴を持つ。
 ギルドに所属すると、次々にミッションへの参加を斡旋されるので仕事にあぶれることは少ない。
 ただし、ミッションの成功報酬の一定割合が所属ギルドに斡旋料として天引きされる。その率は、大きなギルドほど高い。
 ギルド内で出世すると、パーティのリーダーを任され、メンバーの人選、戦術の指示等の権限が増える。さらに出世すれば、ミッションの受注も可能になる。
 だが、大きなギルド内ではライバルが多いため、出世は難しい。ある程度、強くなり資金が貯まった段階で、自分のギルドを立ち上げるほうが効率がいい。

●パーティ編成:
 原則的に所属するギルド内の人材で編成する。
 必要な人材が同ギルド内にいない場合は、他のギルドの人材を借りる。
 その場合、同ギルド内の人材より割高になる。
 1パーティの最大人数は、4名。
 ミッションクリアの条件、ダンジョンの属性、敵の数や強さを考慮し、ミッションごとに最適のパーティを組む。
 基本は、戦士系1名、魔法使い系1名、僧侶系1名で、残りの1名の枠にどの職業を入れるかで、パーティの個性が出る。

●ミッションの受注:
 ミッションは公示され、ギルド単位で入札し、最安値を提示したギルドが受注する。
 ただし、ミッションには難度別にランクがあり、ギルドにも実績によりランクがある。
 ミッションのランクに対し、ギルドのランクが足りなければ入札に参加することができない。
 最安値を提示しなければ受注できないが、ミッションが成功しても赤字になるようでは、ギルドの維持が困難になるので、入札価格の決定には頭を使う。
 ギリギリの予算でミッションを受注した場合、ミッションを成功させる戦略の立案に頭を使う。
 またギルドのランクを上げるためには赤字覚悟で、受注しなければならない場合もある。
 ミッションに失敗すると、ギルドの信用が下がり、連続して失敗するとギルドのランクも落ちる。

●ミッションの種類と量:
 ミッションは、自動生成タイプと固定タイプの2種がある。
・自動生成タイプ;
 特定期間内に、指定のダンジョンに赴き、指定のアイテムを持ち帰る、指定の敵を倒すなどが目的として提示される。
 難度別にダンジョンの構造、敵の種類や数、目的などを組み合わせて、自動生成する。
・固定タイプ:
 宝物が手に入る可能性があるミッション30種程度は、固定のダンジョンで目的も固定。
 これらは、ランク以外に諸条件が満たされると発生する。

●協力プレイ:
 他のプレイヤーが操作するキャラとパーティを組み、同じダンジョンを攻略することもできる。
 NPCの仲間は、CPが担当する。十分に賢い思考ルーチンを搭載する予定だが、CPは人間のプレイヤーほど臨機応変、あるいは無謀な戦術はとれない。
 逆にいえば、パーティのうち何名かを他のプレイヤーが担当すれば、それだけで戦力が上がる。
 難度の高いダンジョンの攻略の際は、他のプレイヤーと協力すれば難度が下がる。あるいは、多少レベルが足りないミッションでも他のプレイヤーと協力すれば、戦術でカバーできる。
 そういうバランスを構築する。

◇B案:
●前提:
 B案も上記A案とシステムやゲームの目的は同じ。
 違いは、プレイヤーが小説「ログ・ホライズン」の主人公“シロエ”としてゲームに参加すること。

●コンセプト:
 シロエの職業は、付与術師(エンチャンター)。これは、「ログ・ホライズン」世界で最も人気がない職業で、得意は後方支援やトリッキーな魔法。パーティの他のメンバーの行動を活かす補助的立場、悪く言えば単独ではほぼ何もできない。
 プレイヤーをこの使いにくい職業に固定する意味は、単独では役立たずゆえ、ゲームを進めるためには他のキャラとの協力が必要になること。
 B案では、ゲーム内の他の交流や戦闘時の連携に重点を置き、システムを構築する。

以上

性描写漫画規制の条例改正案
桝田 省治

 なぜ多くの漫画家がこの法案に反対しているか、誤解があるようなので、というか誤解が起きるように報道されてるので、一般の人向けに大雑把な解説をしておく。
 まず、前提として漫画家の大半は、表現の自由を盾に「性描写はなんでもアリだぜ」なんて、アホな主張はしてない。
 それに、過激な、あるいは倒錯した性描写は、未成年に対して何らかの線引きはいるよね、とも思っている。
 じゃあ、なぜこの法案に反対するのか?
 いくつか論点はあるが、感覚的にわかりやすいところを2点だけ。

・表現の規制じゃなくて、たとえば「売り場を分ける」じゃダメなの? なんで「売り場を分ける」というシンプルな方法を検証しないで、いきなり表現の規制にまで飛ぶの。それ、おかしいだろ?

・百歩譲って、表現の規制が最善の方法だったと仮定して、どこの良識ある賢者が表現規制の基準を示すの? ……と法案の発案者に訊ねてみたら、そのための委員会だか専門の組織だかを作るというあいまいな返答。
 で、その委員会というのが事業仕分けで最近話題の公益法人、ようするにまたしょうこりもなく安定した利権が期待できる天下り先を増やそうって話。
 
 他にも「ポルノと性犯罪の発生件数の相関は、ありそうな気がするだけで実は合理的な根拠がない」とか、いろいろあるのだけど、とりあえず上記の2点だけでも
 うさんくささ、プンプン

ページ移動