企画1 スカベンジャー・ハンター

03/04/17


「スカベンジャー」企画用メモ 修正030417
1.舞台設定:
銀河の彼方。
多種多様な宇宙人がおり、非常に少数だが地球人を祖先にもつ者もいる。
見た目は、スターウォーズ、スタートレック、あるいはコブラを思い浮かべてほしい。

地球人が、いつこのエリアにやって来たのか、正確な記録は残っていない。
ただし、かつてこのエリアに起きた、大規模な惑星間戦争の原因のひとつが地球人の持ち込んだ兵器だという噂がある。
そのため地球人の血を引く者は忌み嫌われており、新参である人類は押しなべて社会的地位も低い。

とある小惑星で、地球から訪れた最初の入植者が築いた思われる、ドームに覆われた小さな町が発見された。
半径およそ2キロメートル。通称“ドーム”。
居住地の他に研究、工業、医療施設、畑などもある。
ただしそのドームを作った地球人はもういない。
代わりに警備ロボットや、人工的に作り出された奇怪な生物が、徘徊しており、非常に危険。
そのドームのそばに小さな仮設基地があり、さまざまな宇宙人が集って来ている。
彼らは、スカベンジャー。
ドーム内に侵入し、目ぼしいアイテムを見つけ、持ち帰り売りさばくことを生業にしている。
一獲千金を夢見る、命知らずの荒くれ者たちだ。
2.ギルド:
ギルドは、スカベンジャーが所属する協同組合である。
表向きの運営は宇宙考古学協会。
実態は各惑星の軍部がスポンサー。組織は一枚岩ではない。
ギルドの役割は、以下のとおり。
 ○スカベンジャーが持ち帰ったアイテムを鑑定し、上前を撥ねる。
 ○スカベンジャーが持ち帰ったアイテムを研究し、新しい装備を作成。スカベンジャーたちに高額で売り付ける。
 ○スカベンジャーを上納金でランク付けし、ミッションや探索地域を割り当てる。
 ○専門技能をもつスカベンジャーを斡旋し、紹介料を徴収する。
3.主人公:
地球人のDNAが比較的多いというだけの理由で、ギルドに入れた数名の駆け出しのスカベンジャーのひとり。
能力評価はギルド内で最低ランク。
だが、なぜか主人公たちには、最新装備が優先的に支給され、最も危険な地区に投入される。
実はドームで発掘されるアイテムの大半は地球人仕様で、そのままでは他の宇宙人には装備できない。
つまり裏を返せば、主人公たちの命の値段は最も安く、かつ体のいいモルモットだ。
主人公たちは自分たちの立場に薄々気づいているが、貧困から抜け出すため一獲千金のチャンスにかけている。
4.ゲーム性:
A.基本:
a.ダンジョンでモンスターと戦い、貴重なアイテムを捜し出し、それを持ち帰り、売った資金で装備を整え、さらにダンジョンの奥に潜る。
これを繰り返す宝探しゲーム。
b.身体能力、仲間、装備やアイテムの性能など、戦闘の勝敗を決める要素は、原則的にすべて金で調達する。
探索の収支、資金の使途に、通常のRPGより気を使う。
逆に言えば、金さえあれば、たいていのことは何とかなる。
B.基地での行動は、経営シミュレーション:
侵入場所、そこで待ち受ける敵やトラップに合わせて、現在の資金の範囲内で、最適な部隊の編成、装備の調達などを行う。
資金的に万全な状態にすることは難しい。
常にどこを妥協するか悩むバランス。
資金が底を突き、借り入れもできなくなると、残るのはそこまでの経験のみ。
C.ドーム内では、戦闘と謎解き:
a.戦闘:
一般のRPGと見た目は同じ。
ただし戦闘力は、いわゆるレベルアップに依存せず、スーツの改良と体力強化剤の服用により行う。
スーツのイメージは、エイリアンでヒロインが操縦した資材運搬用のローダーに武器を付けた感じ。
またミッションの成否は、人選、装備の選択、作戦で7割がた決まるくらいのパズル要素の強いバランス。
敵と戦い勝つことは手段。目的は貴重なアイテムを探しだし生きてもどること。
b.移動中:
暗号、破れた地図、パスワード、特定の場所に特定のアイテム設置など、情報の断片を集めて謎を解く、宝探しのお決まりのパターンを SFらしくアレンジ。
移動に制限のある床、時間に制限のある扉、移動に規則性のある警備ロボットなど、簡単なアクションゲームも一部採用する。
D.アイテムや装備の作成:
主人公が珍しいアイテムを持ち帰ると、基地にある考古学研究所の技術レベルが上がる。
現在の技術と資金の範囲で、目標のミッションをクリアするために必要な機能を持つ装備をオーダーする。
ただし常に技術、資金に制約があるため、万能、究極なアイテムは作れず、常に一長一短があるバランス。
例、敵にダメージを与える武器の場合:
プレイヤーが予算を提示すると、限られた数値が与えられ、成功率、効果範囲、ダメージ量、弾数などの性能パラメータに振り分ける。
あるいは逆に、性能パラメータを決めると、金額の見積もりが出る。
こんな感じの自由度の高いシステムを構築する予定。
5.シナリオの味付け、イベントアイデア:
○ドームを建設した入植者はどうなったか?
○ここで、何をしようとしていたか?
○過去の戦争の原因を作ったといわれる兵器は実在するのか?
○主人公と、このドームを建設した地球人の因縁は?
○主要登場キャラ、それぞれの秘密と思惑。友情と裏切り。
○地球人を憎んでいるスカベンジャーとのライバル関係。
○ドーム最深部で、コールドスリープ中の少女を発見、彼女は何者?
6.舞台設定の別案:
舞台は、近未来の火星。
開発中の鉱山で古代に飛来したと思われる、異星人の宇宙船が発見される。
その全長、3000メートル。未知の技術の宝庫。
秘密裏かつ非公式に各国共同の発掘プロジェクトが立ち上げられる。
ゲーム性、システムは、基本的に同じ。
以上
Alfa・MARS PROJECT