勤通学専用ゲームの市場性

03/07/28


 ここ数カ月、週に3日か4日、SCEのある中野坂上まで電車で通勤している。
 実に12年ぶりだ。
 往復で3時間。乗り換えが2回の道程だ。
 車中、小説を読むと1日で平均2冊。約1300円。
 雑誌だと4冊くらい。約1000円。
 交通費以外に、週3000〜4000円。けっこうな出費だ。

 先々週から、息子のお下がりのゲームボーイアドバンスで、この時間をつぶしている。
 ソフトは某社からもらった“なりきりダンジョン2”。
 市場価格で4000円くらいだろうか。
 20時間プレイしているが、クリアはまだまだ先らしい。
 通勤通学時の暇つぶし費用としては、紙媒体より割安だ。

 で、思った。
 商品として“通勤通学専用ゲーム”という打ち出し方はあるし、コスト的にも既存の媒体に十分対抗できる、と。

 僕が思う“通勤通学専用ゲーム”の必要条件は下記のとおりだ。
  • いつでも中断可能:
     “いつでも”が無理でも、最低20秒に1度はプレイを中断できる機会が確実に訪れる。
     20秒なら降車1駅前に中断を決めさえすれば、対応できる。
     長台詞も厳禁だ。
  • 短い時間で達成感がある:
     15分に1度くらいは、話が進む、キャラが強くなる等の、わかりやすい達成感がほしい。
  • 無音が標準:
     車内で音を出すのは他の客に迷惑だし、聞こえない場合も多い。
     イヤホンはめんどうだ。乗り越しも増える気がする。
  • 片手で操作可能:
     座れる場合は両手仕様でもいいが、吊り革に掴まって片手でプレイできるボタンの割り振りが望ましい。
  • 30時間以上遊べる:
     これくらい遊べれば、小説や雑誌より安い感じがする。
  • それなりに本格的なゲーム:
     お手軽なパズルやアクションなら携帯電話のコンテンツに負ける。
 次にターゲット。
 以下の要素が重なる人が想定される主要な客筋となるはずだ。
  • 携帯できる娯楽媒体に、通勤通学時間を費やしている。
     特に現在、ミステリー、アドベンンチャー等のコミックや小説を車中で読んでいる人は狙い目だ。
  • 現在あるいは過去にゲームをプレイしている。ただし通学時間が短い小学生は無視していいと思う。
 個人的には、社会人になって、まとまってゲームをする時間が取れなくなったと感じている方の意見を聞きたい。

 以上
Alfa・MARS PROJECT