料とウ○コに関する呪い

00/02/10


 昼食時に“呪い”の話で盛り上がった。
 実は今書いている暴れん坊プリンセスにも“呪い”が出てくる。
 ファンタジーでよく使われるのは、カエルに変えられるとか、100年眠り続けるとか、そういう呪いだ。
 で、「新しいタイプの呪いはないものか?」という話になった。

 ちょうどそのとき、アシスタントの前田くんより僕は早く食事を終えた。
 フカヒレ雑炊を食べている前田くんに僕が話したのは“食料とウ○コの役割が入れ替わる”呪いだ。
 この呪いは個人にかけられるモノではない。
 世界全体に効力がある。

 前田くんからは、みんながそうならいずれ慣れてしまい、呪いとしての効果は薄れるはずと、至極もっともな指摘があった。
 そこで“呪いは周期的に解け周期的に戻る”かつ“その周期には個人差がある”の2点を補足してみた。

 この呪いを受けた世界を想像してみた。
 いわゆる“世界観の構築”ってヤツだ。
 以下ディテールの羅列。

 ●新メニューの開発:
 見た目が食料で内容はウ○コ、見た目がウ○コで内容は食料。
 接待の席などでは主賓の周期に合わせて、いずれかを選択。
 もちろんマトモな、見た目が食料で内容も食料、見た目がウ○コで内容もウ○コもある。
 でも間違える人続出。
 ●結婚相手の条件に変化:
 結婚相手の条件に“周期が同じ”が上位に入る。
 ●検死官の苦悩:
 周期交代時の人間が変死した場合、胃の内容物で死亡推定時間を推測しなければならない検死官はたいへんそうだ。
 ●クイズ番組「このウ○コの元はな〜んだ?」
 ●クイズ番組「本物のウ○コを食べた人は?」
 ●フランス料理に、前菜ウ○コ、メインウ○コ、デザートウ○コ登場。
 ●旧世代に断食を取り入れた健康法が大はやり

 てな話をファミレスの店内で隣のカップルに聞こえるようにする。
 これがMARSの日常的な昼食風景だ。

桝田省治
Alfa・MARS PROJECT