の中の夢、出口のない多重夢

00/03/29


 久しぶりに夢の話。
 夢の中で夢を見たことありますか?
 僕はときどきあります。
 が、今回は少しいつもより状況が複雑でした。
 状況を把握しやすくするため、比較を図示します。

1.通常の夢 現実←→夢A
2.2度寝の夢(起きてまた
寝た場合等)
現実←→夢B


夢C
3.夢の中の夢 現実←→夢D←→夢E
4.今回の夢 現実←→夢F←→夢G
      ↑
      ↓
      夢H
 つまり夢の中で別のふたつの夢を見たワケです。
 具体的には夢の中で夢を見て、1度夢の中で目を覚ました後、夢の中で2度目の夢を見て、再び夢の中で目を覚ましました。
 で、さらにこの状況の複雑さに拍車を掛けたのが、夢Gが以前から繰り返しみている夢Aと、同じ内容だったことです。
 夢G=夢Aにより、上記4の今回の夢は上記2の2度寝の夢と誤認され、結果として夢Fは僕にとって現実と認識されました。

 僕は夢の中で“これは夢だ”と気づくことが多いのですが、今回は夢Fが現実と思い込んでいますから、出口がありません。
 今回の夢は中身がある意味で安らかなものでしたから、ことさらパニックにおちいることはありませんでした。
 が、出口のない悪夢の構造は、なんとなく理解できたように思います。

 さて夢の中身です。
 起床後5時間近く経過した今もかなり詳細に記憶していますが、内容が内容だけに概要だけ。

●夢F: 現実と思い込んでいる夢。ベッドの上で夢GやHを思い出しアレコレ考えます。
●夢G: 夢Fの中で最初に見た夢。24年ほど前に好きだった女性が15年ほど前の時間に登場します。 先にも書いたとおり同内容の夢を以前から繰り返し見ています。
●夢H: 夢Fの中で次に見た夢。24年ほど前好きだった女性が現在と思われる時間軸に登場します。
 街頭で偶然に出会い、しばらく一緒に歩くと分かれ道。
 それぞれの目的地へのルートは僕は右。彼女は左の地下鉄の入り口。
 でも僕は時間に余裕があったのか、未練があったのか(たぶんその両方です)とりあえず駅まで送ることにします。
 下に伸びたエスカレータに彼女は乗ります。
 僕も続けて乗ります。
 が、不思議なことに、同じエスカレータに乗っているにもかかわらず、僕の足元は階段と同様に動きません。
 どんどん下に降りて行く彼女を、僕はあわててドタドタと追いかけます。
 やっと追いつきそうになったとき、彼女は言いました。
 「あなたは、こっから先は来ちゃダメよ。じゃあ元気でね」

 で、夢Hから覚めて夢Fに移行。
 夢Fの中の僕は、夢Hの内容から彼女の死を感じます。

 さらに目が覚めて(これは現実)
 「おいおい、奥さんに後ろめたい夢を見たくらいで、いくら音信不通とはいえ、勝手に死んだことにするのは、あまりに ひどいよナ」と思いましたね。ゲラゲラ。

桝田省治
Alfa・MARS PROJECT