業参観は楽し、その1

02/05/13


 長男(小4)と次男(小1)の授業参観に行った。
 “情報伝達”という視点で、両方とも非常に興味深い内容だった。

 まず長男の授業から。
 生徒一人ひとりに紙と太字の油性ペンが配られる。
 先生が口頭でそこに書くべき図形の特徴をしゃべる。
 たとえばこんな感じ。
 「三角形を書いてください。その三角形を波線で二分して、二分した片方を黒く塗りつぶしてください」
 書き終えた図形を生徒相互で比較させた後に、先の条件にそって書かれた先生の原図を公開する。
 当然ながら一致しない。

 ちなみに先生が用意していた図形を、僕的に説明すると
 「車のドライバーの初心者マーク。あれの上のくぼみ(若葉の間)を平らにして、左右の外形線を真っすぐにした。そんな感じの三角形。 で、真ん中にある直線を波線に変えて、若葉の左が塗りつぶしてある。そういう図形が横位置の紙の左半分に大きめに書いてある」くらいだ。

 次の段階では、なるべく多くの人が先生の図形になるべく近い図形を、言葉のみで再現するには、どう説明すべきかが議論される。
 ちなみにこれは小学4年生の国語の授業だ。
 座標の概念を理解している生徒はあまりいない。
 正確を期すならば相当な難度だ。

 続いて次男の授業風景。
 こちらのお題は「校内探検」。
 生徒各人が学校の中で“発見”し興味をもった物を報告する。
 このレポートの何がおもしろいかと言えば、報告者がその発見物の正体を必ずしも知らない、ということだ。
 たとえばうちの次男の場合
 「僕は理科室で吊り橋のような形の物を見つけました」と発表。
 ちなみにこの謎の物体は、天秤計りだったらしい。
 こんな調子で次々に、なぞなぞのようなレポートが読み上げられる。
 そのたびに父兄は頭をひねる。

 さてクイズだ。
 理科室で口がふたつ、これな〜んだ。

 ヒント。
 1.それは文字通り、動物の口である。比喩ではない。
 2.なぜ小学1年生の目には、口がふたつに見えたか考えよう。
 答えは別記「授業参観は楽し、その2」に記す。
Alfa・MARS PROJECT