帯電話用ゲーム「ニンジャバトルTV」2

04/12/06


 続いてゲームの内容である。
 まず15m四方の部屋の中に、一辺3mの立方体が10個くらい適当に積んである空間を想像してくれ。
 で、キミは床も壁も天井も同じように走り回ることができる“宇宙ニンジャ”(笑)だ。
 同じ能力をもつ、もうひとりの宇宙ニンジャ(COM)と、この空間の中で対決する。
 武器は刀(近距離、強い)と手裏剣(遠距離、弱い)の2種のみ。
 プレイヤーはこれからの数秒間分の移動ルートを指定し、ターンを終了させる。
 両名のニンジャは移動を開始。
 移動中、武器の射程に相手が入れば自動的に攻撃する。
 これをどちらか一方が倒れるまで繰り返す。
 10ターンで勝負が付かない場合は判定。
 試合後、スコアが出る。
 基本的には「早く」「無傷で」相手を倒せば高得点。
 このスコアをホストサーバーに申請。
 といっても面倒な手続きは一切ない。
 同じ携帯電話でゲームを中断することなく、そのままつながる。
 「スコアを申請しますか? →はい」これで終わり。
 今回の自分のスコアは、総合○位、キャラ別で○位、ステージ別で○位、今日だけなら○位とか確認できる。

 で、このゲーム。なにが面白いかというと…。
 まず頭上や背後から相手に攻撃すると大きなダメージを与えられるというルールがある。
 結果、そういう有利なポジションに相手の動きを予測しつつ、自分のキャラを移動させようと考える。
 ところが、この空間には絶対的な上下がない。
 つまりさっきまで壁だと思っていた床が、敵が移動した結果、相対的な位置関係で一瞬で壁になったりする。
 敵の移動ルートを読み間違えると、文字通り天地がひっくり返ったような大騒ぎ。
 移動スピードを「速い」に設定すれば、おそらく携帯電話のゲーム初の本格的な3D酔いが楽しめるぞ(笑)。

 それと、リプレイが楽しい。
 アクション性は皆無なのだが、本格的なアクションゲームのリプレイを見ているような感じだ。
 リプレイの録画機能もあるので、華麗な勝利を何度も見直し悦に入ったり、他人に自慢するのにも便利。
 ちなみにスコアを申請すると、日本のどこかで高得点を出したツワモノのプレイも拝める。
 「なるほど、こうやれば高い点が出るのかあ」と技も盗める。

 あと、選べるニンジャにも、剣に長けたヤツ、手裏剣が得意なヤツ、足だけ速いヤツなど、いろいろ。
 剣に長けたヤツVS手裏剣が得意なヤツなど、特長が異なる者の勝負は、なかなか面白い。
 剣士はジグザグに走りつつ手裏剣をかいくぐり接近を試み、片や手裏剣が得意な、くノ一は見通しのいい面を目指して壁を駆け上る。
 距離を詰める、回り込んで距離を開ける。
 稜線や対角線の有効な活用法などに気づき始めると、徐々に自分がうまくなるのがわかる。
 移動ルートの読み合い、駆け引きが熱い。

 ま、そんな感じのゲーム性だ。
Alfa・MARS PROJECT