リンダイラスト集発売記念裏話
97/10/08 (Nifty SM-FANパティオの発言より)
カナビス氏の絵は、デッサン力の卓越さ、色使いの渋さ、構図のセンス、独特の画風から、熱
狂的なファンがかなりいます。 いやもちろんその数に負けないくらい大嫌いな方も大勢いるのも確かですけどね(笑)。 で今回の話は、彼のイラストの“渋い色使いの秘密”をバラします。 彼はメチャクチャ絵が上手い。 そして実はメチャクチャ出不精で、かつイラストレーターのくせに画材に無頓着。 たとえば彼の使う画材は、彼の住居の1Fのコンビニの文具コーナーで買える物に限られてい ます。 つまり子供用のお絵かき帳と12色の水彩絵の具、鉛筆と色鉛筆。 さらに使い切った絵の具の補充をあまりしません。 なぜならコンビニで絵の具のバラ売りはしてないから…。 で、たとえば水色がなくなったりすると、水色なしで描きます。 次に青色がなくなったら、青色なしで描きます。 あるいはたくさん残っている色をメインに描いたりもします。 当然、その結果として色相が大きく片寄ります。 まッ、それを彼のファンはストイックで渋い色調と評するわけですね(笑)。 実は僕もしばらくつきあうまで、このカラクリにだまされて「今回は青と赤だけでまとめたん だね。渋くてイイんじゃない。」とか言ってました。 ある時、ふと「もしかして」と思い本人に確かめたところ、「どうしてバレたかなあ、いや! さすが桝田さんだあ。」と妙なほめられ方をしました。 全く人をなめたかわいいヤツです(笑)。 そういえば今日でしたっけ、「リンダキューブ、イラストレーションズ」の発売は。 あの値段で、あのサイズとボリュームは、カナビスファンならゼッタイ買いです。 「へえーこんなカッコイイ絵がコンビニの画材だけで描けるんだなあ」と感心してやってください(笑)。 |