ンダの恥ずかしい秘密

95/12/28 (Nifty SM-FANパティオの発言より)


 結婚前に家賃やら通勤の便やら考えて、総武線の津田沼の近辺に引越しました。津田沼には武 蔵境(津田沼の前に住んでいた、中央線の吉祥寺と国分寺の間にある武蔵野市の盲腸みたいなエ リア)にはない諸機能が充実していました。
 ファミレスだけでも年間100万円は投じたでしょうし、駅前にある3軒の本屋はいずれもそ れなりの規模があり、毎日のように出かけたものです。

 その諸施設の中でも1番嬉しかったのは、大型のレンタルビデオ屋。映画はわりと好きだけど 、映画館に出かけるのが面倒で、1時間半も座っていることに耐えられない僕には、誠に有難い システムでした。
 引越して半年くらいで正式に結婚し、同時に会社もやめたので、時間も小遣いもありました。 1週間で10本くらいのペースで1年も続けると、あらかた観たいモノはなくなり、後は手つか ずの「アダルト」コーナーを残すだけとなりました。

 しかしながら新妻の前で堂々という強靭な神経を、残念ながら持ち合わせていない僕には、彼 女の出張とか法事の時に目を盗んで「鑑賞」するしか道はなかったのです。達成速度は、3ヶ月 に2、3本がせいぜい・・・
 でも、あの手のモノは、質的には粗悪なモノがほとんどなので、すぐに飽きました。それにと りあえず、まだまだ現役の「新婚さん」でもありましたし。
 で、まあ、冷静になってそのコーナーを観察する余裕もだんだんにできてきました。そこで発 見したのが次のカテゴリーというか、キイワードです。

 「レイプ」。つまり「強姦」です。

 何故こんなパターン化した卑劣な暴力行為が繰り返し飽きられず、商品たり得るのか。この点 に対して非常に興味を抱きました。
 ゲーム市場でもその手のモノは同様に消費され続けているらしいし、侮り難い数の固定ファン もいるらしい・・・

 仮説を立てました。「レイプ」は「食事」「生存」「睡眠」等と近いレベルで、原初的な欲望 で自然の摂理に基づく行為である。
 もちろん誤りのある仮説であることは一目瞭然です。
 しかし僕レベルが思いついたことは、僕より発想に道徳性のない学者が既に考えて研究してい るに違いないと思いました。で、調べたわけです。20冊か30冊目の「レイプ」関連の本の中 に答は見つかりました。

 僕の仮説は実はけっこうイイ線まで当たっていました。「レイプ」は、原初的な欲望の充足の ための「代替」行為であると、その学者は結論づけていました。
 で、元は何だったかといえば「狩猟」だったそうな。つまり「レイプ」は「狩猟民の血がうず く」結果というわけです。ちなみに他の代替行為としては「動物の写真撮影」とか「スポーツ」 等あるらしい(笑)。

 上記の学者の御説が正しいかどうかというと、相当、怪しいモノではあります。しかしながら 、僕にとってはそれで十分でした。何故ならゲームデザイナーであるところの僕の目的は、「コ ンシューマーのゲームソフトのユーザーに負い目を感じさせることなく、レイプする快感を楽し んでもらう」
 これに尽きたからです。

 そしてその結果が「Linda3」。
 動物を倒した時のメッセージ、「XXXXは、抵抗をあきらめた」はその名残りです。

 では、潜在的レイパーの皆さん、ごきげんよう。
典型的確信犯  桝田省治
Alfa・MARS PROJECT