New Linda News
96/01/01(Nifty SM-FANパティオの発言より)
|
皆さん、新年明けましておめでとうございます。 １９６０年１月２２日生まれの僕は、もうすぐ３６歳。今年は縁起の良い（だといいのだけど ・・・）年男、ということで、今年も昨年同様変わらぬおつきあいのほどよろしくお願いします 。 さて年末に「Linda3」の移植作（以下、新リンダと略す）の大まかな追加変更部分の打ち合 わせがあったので、詳細はともかく目立ったところを新年の御祝儀代わりに報告しておきます。 ・・・その前にそもそも「Linda3」というゲームを知らない方もいるでしょうから、一応概 要だけは簡単に紹介します。 「Linda3」の舞台は、８年後巨大隕石が衝突して壊滅的ダメージを受けることが避けられな い、地球によく似た惑星です。主人公は１組みの若い男女で、その目的は残された８年の間にこ の星の動物のつがいをできるだけたくさん「箱舟」と呼ばれる宇宙船に集めて脱出すること。動 物捕獲の中心は動物との戦闘です。 他のＲＰＧと異なる特徴はたくさんありますが主なものを列挙すると以下の通り。
で、「新リンダ」です。 ざっと、２００項目（８０００〜１００００箇所くらいだと思う）に渡って大小様々な変更が 実施されます。その中で最も目立つのは、ビジュアル部のコンテ段階からの見直し、つまり総取 っ替え。それとマップスケールの拡大です。 今回はキャラ設定のカナビス氏自ら、コンテを切り作画監督もやります。カメラワークも非常 にユニークな方法が試みられています。端的に表現すると低予算のアダルトビデオの視点。常に 主人公の顔の位置にカメラが固定されています。結果として異様にナマナマしい絵になっていま す。 マップのスケールに関しては、要するに今時のＲＰＧと同様にキャラを大きくしそれに合わせ て建物や室内が広くなるということです。ＰＣＥ版の見た目の貧弱さは払拭されるはずです。マ ップ上の動物たちも人間に準じて大きくなっています。ブタなんか胴体がクネクネしながら歩い ているのがわかります。 細かな変更に関しては、３つほど先に紹介しておきます。「新リンダ」の方向性を象徴するよ うなのを選びました。 ＰＣＥ版リンダの移動手段は徒歩を除くと、バードラインと呼ばれる交通システムしかありま せん。このバードラインは人の住む町をすべて網羅して結ぶ、鳥による航空路です。金さえあれ ばゲームスタートからこの世界のすべての町へプレイヤーを運んでくれます。 既存のＲＰＧの構造では実現できない、ある意味で画期的な（無謀とも言う）ネットワークで す。このゲームのとんでもない自由度とスピードを支える重要なファクターでもあります。料金 も手頃です。 しかしながら町の大小あるいはローカル性を演出するために「ハブ空港」を設置したため、乗 り継ぎが面倒になってしまいました。直行便を加えてくれという声に応え、料金はほぼ据え置き （乗り継ぎは大幅プライスダウン）で「チャーター便」を飛ばすことにしました。 さらに新たなサービスを２つ追加します。 １つ目は「ピックアップサービス」。フィールドマップ上で「回収ビーコン」を打ち上げると 、地の果てまで鳥がお迎えに上がります。歩いて帰るのが面倒な時、体力的に町まで無事に着け そうにない時、ご利用ください。 ２つ目は「シュートサービス」。フィールドマップの１点を指示していただければ、ご希望の 地点へどこへでもお客様をお届けします。ただし運悪くその場所が猛悪な動物の群れのちょうど 真ん中だったとしても知ったこっちゃありません（笑）。 「動物図鑑（仮名）」。同画面内に見える（リンダはマップ上に動物が表示されています。接 触すると戦闘になります。）動物は「動物図鑑」コマンドで、名前や強さ等の基本情報を知るこ とができます。勝てそうかどうかチェックしてから捕獲に向かえます。犬死は大幅に減少するは ずです。 ただし洞窟内にのみ生息するような珍種は情報が欠損しています。自分の体で確かめてうめて ください（笑）。 ＰＣＥ版では捕獲対象の動物は、全１００種。オス、メス合わせて２００頭の動物が存在しま した。新リンダでは、２０種、４０頭を追加します。捕獲目標は１００種。 クリアの難度はＰＣＥ版よりかなり下がります。逆に全種集めるのは、至難の技。まあ、無理 だな（笑）。 新リンダの変更の方針は、一言でいうと、「間口は広く、敷居も低く、しかしながら奥行きは 限りなく広く」てなところです。 今年中にはリリースできる予定です。 続報にご期待ください。 |