NextKing 紹介
96/04/02 (Nifty SM-FANパティオの発言より)
「Next King(仮)」の概要を紹介します。 とりあえずタイトルは「NK」と略します。
1.ジャンル
いわゆる多人数プレイ用のボードゲームです。 桃鉄、いたスト、モノポリ、商人よ〜等と同じです。 ただし既存の物とはDQとLinda3が同じRPGでも違うのと同程度に大きく異なります。 むしろ近いのは、ときメモです。多人数プレイ用ときメモ、ライバルの存在するときメモ、と 考えるほうがはるかにイメージは近いと思います。 |
2.ゲームの目的
元々が「ときメモをみんなでプレイしたら笑えるナ。」とか「恋敵のいるときメモは熱いゼ。」
という超安直な発想からスタートした企画です。 当然「他人よりお金持ちになる」ことではなくて「他人よりモテモテになる」ことが目的になります。 実際にはゲームの最後に次期王様の選挙があり、女の子たちからより多くの票を集めた王子(プレイヤー) の勝ちとなります。 まあ、ほとんど、ませた小学生のやるクラス内人気投票のノリです。 (雑談) 僕の1回目の「ときメモ」のプレイですが、マニュアルも読まずに始めたせいもあって完全に 目的をはき違えていました。 浮気がバレないようにどれだけ多くの女の子をたらし込むか、というゲームだとばかり思って いました。 爆弾処理に発狂寸前になりながら、やっとたどりついたエンディングで「たった1人」の女の 子しか伝説の樹の下で待っていなかったので(バレンタインの状況から考えて、5人くらいは待 ってると思ってた)非常にガッカリしました。 ちなみに相手は藤崎詩織で、僕にとっては最もデートしててつまらなかった女の子でした。 20ウン年前に声の主とは本物のデートをしたこともある、片桐彩子は、信頼していた友だち に奪われました。 で、「最低のエンディング」だとしばらくの間、固く信じていたのです。 この勘違いこそ「NK」の原点であることは言うまでもありません。 |
3.設定
現代を舞台にするのは、僕が作ることを考えるとあまりにナマナマしくなりがちなのと、現代
じゃさずがにマンマだなと思って遠慮しました。 でまあ、ゲームユーザーにはおなじみの中世ファンタジー世界でお茶を濁すことにしました。 次の王様に選挙で選ばれることがこのNKの勝利条件です。 ただし12人の有権者は全員若くてかわいい女の子。 この女の子たちに「自分こそ王様に相応しい器の男である」と数々の手段で積極的にアピール することがプレイの主な中身となります。 具体的には女の子を誘って冒険にでかけ、モンスターを格好良く倒し、気前良く戦利品をプレ ゼントすることになります。 また女の子の親を訪ね、各親の司るパラメータの修行に精を出すのも良い印象を持ってもらう ためには、重要です。 将を射んとすれば、まず馬からねらえってわけです。 |
4.ゲームの流れ
NKは、1日1ターン。1週間で1セットです。 月〜水曜日までは城下の町のマップ、木〜日曜日は近隣の洞窟や遺跡、森等のマップでプレイ します。 月〜水に町でやれることは以下3つです。
木〜日の目的は主に以下3つです。
つまり週の初めは町で、女の子にプレゼントをしたりその親を懐柔したりしながらデートの相 手を捜し、週の後半は洞窟や森へ冒険にでかけ、モンスターを倒し宝箱捜しをやる。これを設定 した週分、繰り返すわけです。 で、最後に選挙。 「どーしてよ!?」「ラッキー!」とか叫びながら女の子の(おそらく理不尽に思える)投票 を見守ってください。 1回のプレイで異なるマップを何枚も使うボードゲームっていかにも「TVゲームならでは」 で面白い趣向でしょ? |
5.マップ
マップは大別して、城下の町マップとダンジョンマップの2種から構成されています。
伏せられたマス目の下には、モンスターが潜んでいたり宝箱が隠れていたりします。 伏せられた状態で最初に通過したプレイヤーは、自分が最後に停止を宣言した(サイコロの目 の範囲ならどこでも止まれる)マスの効果のみ受けます。 次に同ルートを通るプレイヤーは、その通過するマスの効果をすべて受けます。 つまり、モンスターがいれば必ずそこで止まらなければいけませんし、同ルートに宝箱があれ ば通過のたびにどんどん開かれていきます。 他人より先に行くか、後をついていくかは、一長一短があるというわけです。 ダンジョンマップは全8種程度。魔法使いの館、人魚の島、古代遺跡、ドラゴンの巣、鉱山等 ファンタジーでおなじみのヤツばかり意識して揃えてみました。 |
6.プレゼント
12人の女の子はそれぞれ集めている物が異なります。 例えば、騎士の家の娘は「剣、鎧」、僧侶の娘は「銀製品」といった具合です。 これらのコレクションカテゴリーにそった物をプレゼントすれば、他のプレゼントの何倍も彼 女たちは喜んでくれます。 ただし問題なのはNKには「銀」の「剣」という複数の需要を満たす悩ましいアイテムが数多 く存在することです。 またこういうアイテムに限って、自分が持ってい場合、すこぶる戦闘が有利になったりします。 さらに呪われた物を集めてる困った女の子もいて、冒険の初日にそんなモンを手に入れた日に は、持って帰ってそのコを喜ばすために、その冒険を事実上棒に振るか否かの選択に迫られたり もします。 アイテムの価値は非常に多面的なので、思い切り悩むことになります。それもまた楽しからずや、です。 |
7.バトル
RPGのサイドビューのバトル(SFCのFFみたいなヤツ)を思い浮かべてください。 異なる点は、モンスターが雷を落としたり火を吐いたり、あるいはプレイヤーのキャラが剣を 振ったりすると、どこからともなくサイコロが出てきて、ころがるってコトです。 非常にマヌケで笑えます。 プレイヤーの王子のキャラもモンスターもHPを持っていて、敵の振ったサイコロの目の分ダ メージを受けます。相手のHPをゼロにしたら勝ちです。 冒険中は王子同士のバトルも、王様の「男なんだから多少の荒っぽいコトは、わしの見てない ところでは許す。」の一言で黙認されています。勝てばアイテムを奪えます。 手強いモンスターをやっと倒して、貴重なアイテムを手に入れたがHPはわずか、という王子 は格好の的です。 戦闘に敗れた王子は「ダサ〜」との評判が立ち、女の子の人気はガタ落ち(笑)。 |
8.修業
王様に必要な12のパラメータ(勇気、カリスマ、社交性、慈愛等)を上げる修業を、各女の
子の親が王子に対してしてくれます。 方法は、女の子の家を訪ね、修業したいと告げて、サイコロを振るだけ。出た目だけそのパラ メータが上昇します。 女の子たちは、それぞれ自分の親の修業のパラメータの高さをかなり優先的に(キャラによっ て差はあるが)評価します。 バトルによるレベルUPでも、ランダムでパラメータは少しずつ上ります。 このパラメータがあまりに低いと、そのパラメータの修業をする親は娘に会わせてくれないこ ともまれに起きます。 |
9.サイコロ増システム
NKは、移動・戦闘・修業等でとにかくサイコロを振りまくるゲームです。 そこで、考えたのが掟破りのこのシステムです。 アイテムに「サイコロ」があれば、持ってるサイコロをいくつでも足すことができます。 サイコロを3つも持ってれば、どんなに強いドラゴンでも(よほど運が悪くなければ)一撃です。 ダンジョンの最深部まで1ターンで行くことも十分に可能ですし、一気に修業値を上げたい時 にも便利です。 1度使うとサイコロは消費されるので、使いどころが非常に重要となります。 ちなみにサイコロを集めている女の子もいるんだナ、これが(笑)。 |
10.NKに登場する女の子、つまり有権者の紹介です。
彼女たちは前に「有力者」の娘と書きましたが、よく考えたら城下の町には12軒(女の子た
ちの家)だけしかないので、有力者もクソもないです。 まっ、それはどうでもいいことですね。 (順不同)
怪しい事やヤバそうな事が書いてなさげに見えるキャラも中にはいますが、ネタバレしてしま うので伏せただけです。 伏せたネタほど、とんでもないと思ってほぼ間違いはありません。 |
11.アクシデントあるいはハプニング
プレイヤーの思惑や期待を裏切って、ごくごくたまに、しかし確実に女の子たちは以下のよう
なことをやってくれたりします。
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12.多人数プレイモードと1Pモード
NKは多人数プレイ用のボードゲームの形をとっていますが、実際には2種類の遊び方が入っ
ています。 1つは、2〜3ヶ月(2〜3時間)を友だち数人でプレイする、いわゆるボードゲームとして の遊び方。 NKは1月からスタートしますから、この場合は2月のバレンタインデーと3月のホワイトデ ーが勝負のカギとなります。 もう1つは、1人で1年間(10時間程度)を通して遊ぶ1Pモードです。 こちらは、前回の女の子の紹介で書いた各女の子の「トラウマ」「秘密」「生い立ち」「野望」 等に関係したイベントが発生します。 それらのイベントを通じて女の子たちの本当の顔というか、きれい事じゃすまないドラマを楽 しむのがメインとなります。 12人分のイベントをしゃぶり尽くそうとすると、50時間は十分もつように設計します。 (お買い得でしょ?) キャラウェイの呪われた鉄仮面は、どうすればはずせるか? 彼女は、本当に噂通りの美人なのか? (見たいよネ。) コリアンダーは、再び歌声を取り戻すのか? その声は、どんな声なのか? (聞きたいでしょ。) 思いきり紋切りパターンですが、趣向としては悪くないと思います。 皆さん、お好きでしょ? 僕は好きですよ。
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