ネクストキングは面白いッす
97/05/10
先週末やっと最後までとりあえず特に問題もなく、遊べるバージョンがUPしました。こうい
う次第ですから雑誌社などに現在出回ってるのは、せいぜい最初の3ヶ月くらいがやっとまとも
に動くモノだと思われます。 当然のことながら、最後までおそらくはその3ヶ月を通してプレイした上で書かれた記事は今 月末売りの雑誌にさえ載りません。 載ってたとしたらデバッグモードで強引に飛ばして前後のつながりもわからないまま、他誌を スッパ抜くためだけに載せた画面写真といい加減な解説である可能性が高いはずです(笑)。 僕自身も先週末20時間ほどかけてシナリオモードを他人がクリアするのを横で見たのがまと もに1年間最後まで動くのを確認した最初でした。 今週になって僕自身プレイしはじめて今、ちょうど半年終了したところです。 で、手前ミソってヤツですが、かなり面白いです。 定価で買っても値段の2倍近くのお買い得感はあるように思います。 以下面白さのポイント、思いつくまま。
※何かセンテンスのやたら長い、読みにくい悪文を書き散らかして申し訳ない。 開発サイドを除くと通してプレイした人がほとんどいないので、当然のことながらその凄さに いまもって気づかれていないのがシナリオモードです。 対戦で一応遊ぶコトのできる3ヶ月間は、その後に嵐のように起きるイベントの前フリに過ぎ ません。 もっと下世話にいうと、NKを持ってる人の家で、対戦で遊んだ人が先を見たくて買いたくな るように作られています(笑)。 さらに細かいコトをバラすと、最初の3ヶ月で各女の子がしゃべる内容は半分冗談に思えるモ ノまで含めて9割以上が後々の展開の伏線になっています。 自分で言うのも何ですが、非常に大胆にして緻密な配置ですよ。 構造上、イベントひとつひとつはサイズの小さなモノですが実に気が利いていますし、数や頻 度もうまく調整されています。 むしろボードゲームの駆け引きや気軽さを楽しみたいという方より、面白いシナリオやキャラ を楽しみたいという方にお薦めします。 当社比で言うとテイストはゼンゼン異なりますがストーリーに関しては「リンダ」とイイ勝負 すると思います。 …さらッと書きましたが、「リンダ」とタメ張るお話がついてる『ボードゲーム』って想像で きます? 僕も形になるまで不安でした。 これをやすやすと1発目で達成しちゃってるから、「桝田省治はズルイ」って言われるんです。 大丈夫!! 買いなさい!! だたし「ギャルゲー」のお手軽さを求めるべからず。 ずっと前にうけるエンターテイメントは以下のような要素のバランスと頻度が一定の割合で必 ずある、というお話を書いたと思います。
まッ、だいたいこんなトコです。 いつも自分で作ったゲームを完成後再チェックするのですが、ネクストキングは、この点にお いてリンダよりすぐれています。 ほぼ満点であった天外IIと同レベルかそれ以上です。いやもちろん、ここで問題にしてるの はバランスと頻度であって、絶対的なサイズではないですよ。 なんと言うか、2、3年後の僕のプロフィールを書くとしたら“ネクストキング”は、売れた 数に関係なく、必ず入っているだろうナと思います。 プロとしては納得のいくレベル、あるいはこのジャンルで追随者が出たとしても5年近くはネ クストキングより面白いモノは作れっこないという自負です。 さらに言い方を変えれば「こういうアプローチがあるのに気づかなかっただろ!? どーだ、 ヘヘン!!」てな感じですね。 |