ネクストキング 王子の名前の語尾変化
97/06/30
王子の名前の語尾を変化させた意図は以下の通り。 1:うけると思った。 2:王子らしい名前のほうがゲームの世界に合う。 3:導入部での話題性UP。 4:ゲームの“ノリ”がとってもイイ加減で強引なものであることを印象づけたかった。 5:プレイヤーとテレビの中の王子との間に、意識的に少しだけ距離を置きたかった。
とくに重要なのは、5のプレイヤーと王子との距離です。
以下のようなケースでは、プレイヤー=王子ではないほうが、自分や他プレイヤーに苦しいながらも言い訳ができます。 1:他プレイヤーを襲った 2:他プレイヤーとデートの約束をしていた女の子を後から行って約束を変えさせた。 3:ゲームの途中で他の女の子に心変わりした。 4:オンリープレイのはずが、1回くらいはいいだろうと別の女の子に手を出した。 …等々。 要するにちょっと後ろめたい行動を選択したとき、「今のは“マスダ”じゃなくて“マスダー ラ王子”がやったことだ。」とか、「マスダミール王子は浮気者だが現実のマスダは愛妻家なの だ。」とか言い逃れができます。 つまり名前を変えることで「ゲームなんだからサ」という点を強調し、なるべく他プレイヤー と険悪なムードにならないように、あるいは小心者が思いきりのいいプレイができるように、そ ういう後押しの効果をねらったわけです。 実際のプレイをモニターしたところでは、“外道プレイ”を助長する効果はあるみたいな気は しました。 追伸: 勘のいい方はお気づきでしょうが、このシステムの発想の元は、パソ通のハンドルネームです。 ネット上では大胆な発言をされる方の中には、本人に直接会ってみると、センの細い方が意外と多い。 たいへん興味深い心理構造ですね。 |