ネクストキング 死語の話
97/07/01
ネクストキングのメッセージは意識して“死語”を多用しています。 僕はとにかくお客様に可能な限りサービスしたいほうなので、単語とか固有名詞も全力で吟味しています。 天外IIの時はモンスターの名前で笑わせようと思って意味深な単語を500くらい選んで、 その組み合わせを1万くらい作ってみて、その中からつけました。 思ったよりウケたみたいです。 僕は幼稚園から百科辞典愛読していた“辞書マニア”で、うちには差別用語辞典とか、罵詈雑 言辞典とか、普通の家庭にはないモノがごろごろあります。 その中でも去年手に入れた“死語辞典”はかなりのレアアイテム。 なぜかと言うとこの本、10年以上前の本なんです。 つまり僕が大学生だった頃、既に死語だった言葉がいっぱい載っているわけですね。 その熟成具合は心温まります。 僕はこれらの言葉をその響きの優雅さ、切なさ、陳腐さ、暖かさなどから『現代古語』と命名しました(笑)。 ネクストキングみたいなテイストのゲームでは、使い勝手も非常に良好です。 けっこうひどいコトを書いても言葉に“角がない”せいで、笑って済ませられる範囲に入ってきます。 かわいい女の子たちのワガママにつきあうことで成り立っているようなゲームですから、そう いう機能をもった言葉は、便利この上なしというわけです。
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