「今年はプレイステーションでガンガンいきますんでよろしく!」

97/07/01


 創刊おめでとうございます!
 今回からコラムを連載することになった桝田省治です。最初なので簡単に自己紹介をしておきます。
 僕は家庭用のテレビゲームを作っています。ゲームデザイナー、ゲーム作家、ゲームクリエイター等、 一般的な呼称も未だ確定していないイイ加減な職業に従事しています。
 映画で言えば監督兼脚本家、建築で言えば建築家兼設計士、てな位置でゲーム製作に携わっていると 考えてもらえれば、ほぼ正しいです。
 略歴の代わりにここ5年くらいで製作に係わったゲームの中で比較的名前が通っているタイトルを 思いつくままに挙げます。このリストから僕がだいたいどんな性向をもったヤツか察してやってください。

・天外魔境のTとU
 僕の仲人の広井王子氏企画・監修の和風のRPG。発表されたままいつになっても出ないこと で話題のVの前作と前々作です。Vはおととしの秋にシナリオプロットはアップしたんですけど、 ハドソンからその後音沙汰がありません。実は僕もけっこう頭にきていたりします(笑)。


・METAL MAXの1と2とRETURNS
 ゲームデザイナーは宮岡寛氏。荒廃した近未来を舞台に自分の戦車を改造しまくって遊ぶRPGです。 僕はコーディネーターみたいなことをやりました。残念ながらかかわってないので確かではありませんが、 続編が製作されているみたいです。この噂が事実とすると僕も1ファンとして嬉しい限りです。


・エメラルドドラゴンのPCエンジンとSFC版
 シナリオが飯淳氏、キャラクターデザインが木村明広氏。パソコンで大ヒットした名作RPGのリメイクです。 これでもかあ!というくらいクサいシナリオがお好きな方にお奨めの一品。僕はいわゆる監修です。


・Linda3(リンダキューブ)
 某ゲーム批評雑誌で発売直後に幻の名作にありがたくも選んでいただいた、自分で言うのもなんですが 「幻の名作」です。PCエンジンの衰退期に出たということもありますがホント売れませんでしたね(笑)。
 内容は8年後に巨大隕石が衝突する運命にある星の動物を1種類でも多く捕獲して、宇宙船「箱船」に積み込んで 脱出するという、ドキドキハラハラのRPGです。
 裏工作(笑)がやっと結実し今年の夏にはPSに移植されます。こんどこそ「幻の」が取れることを切に願っています。 まッ、だまされたと思って一度遊んでみてください。かなりおもしろいはずですから。


 宣伝ついでにもう1本。

・ネクストキング恋の千年王国  一言で表すと対戦恋愛ゲーム。数人のかわいいギャルをライバルと奪い合うという、修羅場必至の エゲツなくも絶対熱い中身。こっちもPSで春頃にリリースできる予定です。
 というわけで、次号からはゲーム製作の舞台裏レポートみたいなのを書き散らかしていくつもりです。 ご意見・ご感想・ご希望等ありましたら、軽い気持ちでお便りください。
 ほんじゃまた、来月!


プロフィール・近況:
 正月に熱海後楽園ホテルのカーレンジャーショーに息子たちと今年も行って来ました。ビール を飲みながら畳に寝っ転がってヒーローショーを観られて温泉まである。親にとっては誠にありがたい企画です。
Alfa・MARS PROJECT