新世紀エヴァンゲリオン2 戦陣記

戦陣記(11)
11.一方そのころのアルファ・システム(本編とは関係ありません)
 アルファ・システムがゲーム業界の中核的な予算帯域である中堅のゲームが雑誌と連動する形で売上が落ち始めていることに気づいた時、2年以内の未来にほぼ同じ思考経路で同じ考えに至る会社があると予測された。

 雑誌会社である。

 雑誌は広告でも収入を得ているため、ゲームの売上についても当然無関心ではなく、売っている雑誌が市場にどの程度の影響を与えているか、当然のように考えると思われた。
 そのため、当然の論理的帰結からアルファと同じ結論になると予測された次第である。

 雑誌は短いスパンで動くため、この現象への対策がゲーム制作側より早いことが予測された。
 このケースではまず、雑誌はゲームの質的向上の観点から情報提供サービスの開始から始めるだろうと予測され、ここにアルファはそこで共同戦線を張ろうと各社に接触をもった。

 雑誌によらないものを作るなどと言うことをしないでも、雑誌がよくなれば問題は解決する。という理屈である。良い雑誌は市場を育てる。
目標はエヴァやnew出現時にユーザーの啓蒙が出来うる状況の構築である。

 最初、接触をもったのは白石氏という当時フリーの編集兼ライターである。アルファの戦力評定でA(伝説級)が出た珍しい人物である。
 彼との接触と情報交換によって、彼の回答と思考経路から自信を深めたアルファは、続いて会社レベルに網を広げ、積極的に各社と接触した。

 もっとも、この計画は各社の鈍い動きによって頓挫し、アルファは単独戦闘案で事を進めることになった。
'11' 2003.12.25.Thu. 

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