9.事件に巻き込まれた被害者1に関する報告2

 お下げで厚い眼鏡で長いスカートというそれはもう全然駄目な女子高生、小村 佳々子(こむら いいこ17歳女)は、商店街の中で、不意に顔をあげた。  彼女の心の片隅に、コンニチワーと住んでいる、2ヶ月前に学校をやめた大木くんの声がしたような気がしたのである。 当然、厚い眼鏡を光らせて周囲を見た。  そして見た。我らの主人公、大木妹人(おおき まいと 17歳バカ)を。 そして顔を赤くした。

  も踏み越えて大木妹人(おおき まいと 17歳バカ)が近づいてくる。

 なんで学校をやめたのか、今どうしているのか、それはやっぱり私のせい?
聞きたいことがあったのに言葉がうまくでてこない。

「…あ、あの。」
「いい女っ、いい女っ。」

 我らの主人公、大木妹人(おおき まいと 17歳バカ)は周囲を見ながら小村 佳々子(こむら いいこ17歳衝撃)の隣を歩いていった。

えっ?…え?

 思わず小村 佳々子(こむら いいこ17歳無意識)は、大木妹人(おおき まいと 17歳バカ)の上着のすそを掴んだ。無意識にを逃がしたくなかった。

「あ、あの。」

 かわいい声と言われるが、本人小さすぎると思っている声で小村 佳々子(こむら いいこ17歳動揺)は言った。 そのままちょっとひきずられる。 不意に我らの主人公、大木妹人(おおき まいと 17歳バカ)は後ろを見た。下を見る。 小村 佳々子(こむら いいこ17歳動揺)は、大木くんの顔を見た後、下を見た。 そしてすそを離した。



          
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