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14.事件に関する非一般報告その6および事件に巻き込まれた被害者1に関する報告3 我らが主人公、妹人は、荒い息のまま、座り込んで上を見た。 木と木に挟まれた神社の境内である。 風 は、涼しかった。風 が汗に触れて冷えていく。 途中で佳々子を抱き上げて走ったので、さすがの本格派バカも少々疲れていた。 「ここまで来れば、もう大丈夫だろう。」 「…大丈夫?」 小村 佳々子(こむら いいこ17歳女)は、一生懸命乱れたスカートの裾を整えて、髪がボサボサでないか と、あらぬ心配をした。少しでも良く見られたかった。抱き上げられた感触が、体に残っている。 頭が熱っぽかった。 その姿を見て妹人は笑った。 「…強い人間は、なんで強くなる必要があるって思う?」 佳々子は、自分の前で優しそうに笑う人間が、とんでもなくイイ男ではないか と思った。 「俺は、ただ強くなりたいんだけどね。」 「…私、重かった?」 |
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