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7.
翌日。 包帯を変えて貰いながら。妹人は、年を経た女官の顔を見た。 「水の巫女に用事を頼んだということは、何か、言えない話でもある…かな。」 「そうかもしれませんね。一つ目です。…あの傷は、なんの傷ですか。細い槍で穂先が折れたようにも見えたけど、でも、そういう傷にも見えませんでした。」 「…いや、なんでもない。」 そうか。たしかにあの3人組も、単なる外国人には見えなかった。 だとしたら、委員長はどこかにいるのか。 「強いて言うなら、武器の名前だ。他には?」 「…他に、誰か助けなかったか。いや…助けませんでしたか。」 |
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