7.  

翌日。

 包帯を変えて貰いながら。妹人は、年を経た女官の顔を見た。

水の巫女用事を頼んだということは、何か、言えない話でもある…かな。」
…察しのいいこと。私は神殿の女官としていくつか質問したいことがあります。」
「どうぞ。俺は、今迄聞かれて困るようなことはしたことがない。」

「そうかもしれませんね。一つ目です。…あの傷は、なんの傷ですか。細い槍で穂先が折れたようにも見えたけど、でも、そういう傷にも見えませんでした。」
「…を、知らないのか。」
「なんですか。それは。

「…いや、なんでもない。」

 そうか。たしかにあの3人組も、単なる外国人には見えなかった。 だとしたら、委員長はどこかにいるのか。

「強いて言うなら、武器の名前だ。他には?」
「…あなたは、どこのの生まれですか。その髪その姿。私が知る周囲6000リーグにあなたのような種族はいません。」
というのは、分からないけど。遠くから来たのは間違いない。たぶん、すごく遠い。」

「…他に、か助けなかったか。いや…助けませんでしたか。」
いいえ。あなた一人でしたよ、他に仲間が居るのですか。」
「…一人です。」



          
2001 (C)AlfaSystem co.,ltd All right reserved.