淡い光の渦が、天から降り始めた。 妹人の体が、淡く輝き始める。
「みんな、やれるじゃないか。」 「あなたのせいです。…マイト。」
背中あわせの水の巫女が、背を寄せて戦いながら、言った。 妹人は、輝く手を見た。
「いや、俺は、ただのきっかけだ。…助けてくれて、ありがとう。お陰で俺は、今一度挑戦することが出来る。」 「え?」 「一度は、負けた。だが、次が同じとは限らない。」
水の巫女が振り向いたとき、そこには、もう男の姿は消えていた。 ただ光の柱が、天に昇っていっただけである。 水の巫女が呆然とする中、ゴダロを追う民衆達が隣りを走って行った。 第2回 終り
水の巫女が呆然とする中、ゴダロを追う民衆達が隣りを走って行った。
第2回 終り