1.SIDE-B

小村 佳々子(こむら いいこ 17歳未熟)は、の音で目を、醒ました。

高く見える、岩の天井。

 目を細めた後、佳々子は眼鏡を捜して顔の上あたりをさぐって、眼鏡をかけた。

が、が、身体に洗われている感覚。

 だが佳々子は、動かなかった。頭の中が、あの人撃たれるところで、止まっていた。

佳々子は、泣いた。



    
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