2.

 を押し付けながら、ポイズン・レイディは静かに顔を近づけた。
「でも、一緒に居たが悪かったねぇ。あんたを賭けて作ったそのチャンスを、おろおろしているだけで握り潰しちまった。」

大木くんおおきくん!」
「泣いてんじゃないよ! このバカ!」
 目を細める、ポイズン・レイディ。こちらを汚いもののように見ている。
はね、乙女乙女でも、ただオロオロしているだけのバカ女嫌いなんだよ!こんないい男の可能性を握り潰してしまうような、そんなは。」

 そこからは、良く覚えていない。
覚えているのは、大木くんが、を守るのを、あきらめていなかったことだ。



          
2001 (C)AlfaSystem co.,ltd All right reserved.