7.

全自動消防消火災害救助システム?
鬼魂号?

 佳々子は、ズコーとこけた。
「…しょ、消防車なの。これ?」

鬼魂号の目が、赤く光った。

目を大きくあけて鬼魂号を見上げる佳々子は、不意に笑った。

「…ごめんね…そんなに大きくて強そうだから、キミ戦争をするのかと思った。

鬼魂号の目が、赤く光った

「…ごめんね…一杯錆ついているのに、キミは、泣いている私を助けにきたのね。」

鬼魂号は異音をさせながら、を動かした。ぼろぼろ落ちる佳々子に抱きつくようにして声をあげた。
「動かないで。キミが壊れちゃう。」

 言われた直後に動きを止めた鬼魂号を見上げて、佳々子巨大な指に抱き付くようにして泣いた。

「…ごめんね…ごめんね。…助けられてばっかり。」



          
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