暴風。差し出された巨大な手が、佳々子を抱き上げて肩の上に乗せた。 風が、佳々子の髪を止めるゴムをどこかに飛ばした。 揺れる髪。その下から現われる、決意の面持ち。 今、鋼鉄巨人が蘇る。
何もかもおおざっぱなパーツ分割。ブ厚い装甲。何一つポーズをとらなくとも、それが絶望的に強いことを本能で分からせる威圧感。
佳々子が手をあげる。鬼魂号が、同じように手をあげた。
「は、はう…」 「なんか。」 「負けパターンのような気が。」 悪の三人組が抱き合いながら、言った。
大正解。
佳々子と鬼魂号が振りかぶってパンチ。大爆発。
あれーと飛んでいく3つの星。