…嘘…なんで前よりでかくなってるの…」
気合の入った機械でガンスから。」
「気合さえありゃ、なんだっていいのか。」

悪の3人組の声を無視して、鬼魂号佳々子を見下ろした。
そして口に手を当てた佳々子は、巨大で優しい鉄の塊を見上げた。

運命の出会いであった。

「撃て! やっておしまい!」
「復活しようが180mmの戦車砲なら。」
巨大な衝撃を受け止めて、戦車砲がぶっぱなされた。

鬼魂号は二本の指で飛んでくる戦車砲弾を挟んで受け止めると、そのまま佳々子を見た。

 炎の中で、佳々子は、煤に汚れた顔をあげた。
「…キミは、あきらめていないのね。どんな時も…まだやれることがあるって。」

鬼魂号の赤い目が光った。
佳々子は、下を向いて眼鏡を取る。涙を拭いて、そしてつぶやいた。

「This Omnipotent Vicarious Enlist a Recruit Silent System…」
(それは 全能の   代理   を徴募せし  物言わぬ 機構)



          
2001 (C)AlfaSystem co.,ltd All right reserved.