「その心だけで十分。はやくお行きなさい。…は。…はもう駄目。は一人だから、好きな人は、いなくなってしまったから。」

「…まだ終ってません。」
 佳々子は、だんだんと近づいてくるの叫び声に膝を笑わせながら、込み上げてくる恐怖 と戦いながら言った。

「生きている限り。」
 立ち上がって水の巫女の横を通りすぎた佳々子は、巫女をかばってと相対した。
 
「…そう思う…よね。」
 佳々子は、震える声で地面を見て言った。
 

 小さくうなずく佳々子
「…そうだね。…そう。」

 佳々子は、小さく震える小さな手で握りこぶしを握った。

「私の好きなあの人は、どんな時だって、あきらめたりはしなかった…」



          
2001 (C)AlfaSystem co.,ltd All right reserved.