ガンパレードマーチ・外伝
戻る
進む
トップへ

 学長について情報を集められるだけの算段を立てると、善行は急いで待ち合わせの場所に向かうことにした。
 結局のところ、学長については教官や家族と直にあって話すしかないだろう。
まず敵を捜索しなければ戦いようがないと、これまで叩きこまれた性根が言っている。

 その一方で、善行はこの間取り付けたデートの約束を守ろうとしていた。
それはそれ、これはこれとばかりに自分の身に迫る危険や恐怖を無視し、いかに相手を喜ばせようか、そういうことも考えている。
 急に激しいアクションに出たら、相手を警戒させる。そうも考えた。それに、今のところ出来ることは全部やっている。 今はささやかな約束を守ることだ。さもなければ家で震えることになる。
 

 善行は、花屋に寄って花を買った。青い花だった。
発作的に殺人を犯した後で冷静に隠蔽する犯罪者の気分だな。善行は眼鏡の奥でそう考えた。 


(C)2000SonyComputerEntertainmentInc
戻る
進む
トップへ