![]() |
4.
ポーズと威厳を帯びた声で言っても、破廉恥な上に失礼な賊は寝たまま反応しないので、さらにさらに水の巫女は頭に来た。ゴロンゴロンとかぶり物についた鈴を鳴らしながら、肩を怒らせて拳を握り、腕をふらずに男に近寄る。 下を見る。 しゃがみこんだ。 「おきなさい。」
妹人は、ユサユサと体を揺らされた上に耳元で大声を出されてうめいた。 体の中の鉛弾が、揺らされるたびに暴れる。 「…は?」 血が抜けているせいか、反応が、鈍い。 「ここは女人禁制ですよ!」 「おきなさい。」 妹人は、ユサユサと体を揺らされた上に耳元で大声を出されてうめいた。 なんだか連載2回目で死んでしまいそうな痛みだった。 「だから、ここは女人禁制ですよ!」 水の巫女は、しばらく上を見た。頬を赤くして、下を、妹人の顔を見る。小さな声。 「男子禁制です。」 「…」
|
![]() |
![]() |