9.

翌日。

を、しているの。」
「練習。」

 妹人は、レピアー<を構えて、突いてみた。年を経た女官が、首を振る。

「腕に砂袋をつけましょう。 あなたには、手首の強さとしなやかさが足りません。レピアーの扱いはまず、手首。右に、左に。そう。」

 水の巫女をかく妹人の顔を見て、横を向いた。 昨晩は散々泣いたのか、ひどい顔だった。

ふっ、あんなに弱いのに、殊勝なことね。」
「はっきり言いますけど、はもう、あなたに何も期待なんかしてないのよ。分かって?」

 ちらっと、妹人の顔を見る。

「これでいいのか。」
リズムを、身につけなさい。筋力をつけて、体が柔らかくなっても、それがなければ話になりません。剣は舞と心得なさい。
「剣は一瞬という、師匠の言葉とは違うなぁ。」
忘れなさい。レピアーの戦いは、突いては払い、突いては払うもの。攻撃は上半身を傾けておこないなさい。」



          
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