「ひど…」 「…ぐぅ。」
水の巫女と女官が同時に言った。
妹人の照れたような軽いVサインを見る。
しばらく考えた後、水の巫女と女官はお互いを見合った。
「ま、まあ勝ちは勝ちですし。」 「そ、そうね。」
「一人も死にませんでしたしね。」 「そうね。」
女官がぎこちなく笑う中、水の巫女は、勢い良く立ち上がった。 頬が、赤かった。
「ちょっと、あのお調子者に注意してきます。」 「はい、とくと話していらっしゃいませ。…目を、離さずに!」
もう遠くから、返事が返ってきた。
「はい。」