This Omnipotent Vicarious Enlist a Recruit Silent System 「…なに、この言葉は?」
頭文字が、整列を始める。佳々子の眼鏡に反射して、文字が金色に輝いた。
OVERS−SYSTEM Ver0.99. 「OVERS−System。」 鬼魂号の目が、赤く光った。 座席の後ろから、機械の手袋が飛び出した。 佳々子を挟むように、機械の手袋が開かれる。
コクピットに彫り込まれた落書き。 −我はただ一つの頂点を目指し、建造さる。−
「キミは、これをつけろと言うの。」
機械の手袋に彫り込まれた何人もの文字。 −天に希望を、地に安寧を呼ぶために。右手に愛を、左手に勇気を封ず−