雨の音をききながら、佳々子は、コクピットの中で、眠ろうとしている。
「…キミのような人を知っているよ。…ロボットじゃないし。キミほど大きくもないけど。ハートは同じ。…誰かのために…手をさし伸ばす勇気があるひと。」
佳々子はシートの上で、膝を抱きながら、顔をうずめた。 「…強くなりたいなぁ。…好きな人にかばわれるだけじゃなくて…」
「…好きな人を…助けられるような…そうしたら…好きに…」 佳々子は、目をつぶって涙をさえぎって、眠りに落ちていった。 眠っても、見る夢は一つしかないと思いながら。