14.

−命令序列第一位。弱者乃保護−

鬼魂号は、腕を伸ばして佳々子をかばった。
 着弾してあがる炎の中で、佳々子は、鬼魂号を見上げる。

巨大な鋼鉄の塊。なにもかもおおざっぱなパーツ分割。錆付いた臭い。
されどそのガラスの瞳は、誰よりも熱い色をしていた。
 

−  同 第二位。正義乃貫徹−

−全機能再生− −全機的再生− −リバイバル−
−ルネッサンス− −リジェネ−

鬼魂号は、内側から淡い光を出しながらルネッサンスを開始する。
 うなりをあげる正義のエンジンが、勇気をたたえた油が、愛を信じる骨格が、鈍い想い出の錆を打ち壊しながら、再生を開始する。その体を、次々と弾が着弾した。炎の中で立ち上がろうとする巨人



          
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