手持ちマイクを持った黒服が、決めポーズを取った。 「あー、あー、あー…テステステス。 本日は晴天なり。どうぞ。」 その隣に立つ、黒服の女。 ガンスが、岩と、それにつけられた手鎖を下ろす。
「あー、3回くらいしか繰り返さないから、よく聞きな。大木妹人(おおきまいと 17歳男子の本懐)はあずかった。心当たりのあるヒロインは、いますぐおいで。ここに鎖があるから、これに捕まること。以上。でないと、男の命は保証できないねぇ。」
神殿に居た水の巫女セーラは、次の瞬間、神殿から出てきて、3kmくらい走って、いそいそと鎖につながれた。
「さあ、つながれましたよ。あの人を返しなさい!」
「さあ、あの人を返しなさい。マイトを!」 「あ、あの。ちょっと待ってね。あっちで作戦会議するんで。」