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/*/ 大事にバスケットに入れられて、ののみの膝の上に載せられたブータは、眠りながら体力を養っていた。 時々身体を震わせて、ブータは、夢を見る。 友よ。友よ。と。 /*/ それは最後の時であった。 「なぜだ。なぜ貴様があしきゆめになる」 ただ一匹生き残ったブータは絶望的な声をあげて、夕日に沈む瓦礫の山を見上げた。 その上に、漆黒の衣を翻す旧友がいた。紅い目を輝かせ、背を向ける男。 「完全なる青は死んだ。友よ。もはや言い訳はすまい。最後の命だ。あたらしい青を探せ。あたらしいシオネを探すのだ」 ブータは歌を歌った。黒いリューンを少しでも押しとどめるために。 しかし。 ブータの視界が暗くなる。 ブータはそれでもあがこうとした。 ブータの身体が意思に反して浮きあがる。 「そなたでは勝てない。去れ。そして七つの世界に吹聴するがいい。我の黒き伝説を」 /*/ 世界が闇に塗りつぶされる。
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