A−DICとは、Aの魔法陣用に配布されているサプリメントの一部に使われている辞書、用語集です。サプリメントの序文にはA−DICであることを示す説明文がついているので、それを見て判断してください。
A−DICは一つだけ使うことも複数を同時に採用することも可能です。この判断はSDが行います。
Aの魔法陣において行動宣言の前に難易度が設定されていますが、行動のやり方によっては難易度の前提が変わってしまう時があります。
これを前提変換といいます。
プレイヤーの行動によっては難易度設定の基盤そのものが動くことがあるのです。
前提変換の例:
普通のキャラクター(例えばあなたの第6世界の同一存在です)が、自分の足で以下の行為に挑戦したとします。
A | 時速100kmで首都高速を走る。 |
B | 時速5kmで下町の狭い路地を散歩する。 |
AとBに対し、あなたがSDならなんと難易度をつけるでしょうか。
おそらくAには無理な難易度が与えられ、Bにはひどく低い難易度がつくでしょう。
では、あなたが車に乗っているとします。アクセルを踏めば2速で80km時は越えそうな、スポーツカーです。同じ行為の難易度はどうなるでしょうか?
おそらく先程と全く逆の難易度設定がされるはずです。
難しい、容易だという難易度は、その時の設定や状況に応じて相対的に決まるものであり、他ではありません。
この、難易度の前提が変わることでSDが難易度を付け替えることを前提変換といいます。前提変換はAの魔法陣における一般的なプレイヤーの戦術です。
前提変換はプレイヤーの行動宣言後までに行います。
複数の行動をまとめて一行動宣言で行うことを統合と言い、一つの行動をいくつかに分割して行動宣言することで難易度の引き下げを狙うことを分割と言います。これらはプレイヤーのとりうる戦術のひとつで、ルール上では前提変換の一つとして扱います。
セオリーとはAの魔法陣において良く利用する処理を記述した書式です。セオリーを参照することによって定型的に処理を解決する事が出来ます。
セオリーは以下の書式で書かれています。
行動宣言側の成功要素の系統: | 難易度に関する成功要素の系統 |
成功した時の処理 | |
中間判定した時の処理 | |
失敗した時の処理 |
例:
突く+腕力+長い: | 受け止める | いずれか |
切る+腕力+体当たり+関節技: | 長い+受け流す | |
成功で相手は死亡するか敗走する。 | ||
中間判定で敵は傷を受ける。 | ||
失敗でダメージ1 ダメージ3でパーティは全滅する |
Aの魔法陣バージョン2以降に対応したサプリメントでは、通常10から20程度のセオリーが入ります。
ゲーム開始時のヒーローポイントは0からスタートするものとします。