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【第三報】夜鳥子4 聖邪が街にやってくる!!
桝田 省治

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 Amazon.co.jp ランキング: 本で617位
 夜鳥子の新刊もやっとランキングが3桁まで来た。

 夜鳥子は、続編を書くつもりがなかったのと、その1冊目があまりに特異な小説だったので、2巻以降の軌道修正が大変だった。
 2巻は、あれでも普通の小説の構造をまねたつもりだったんだけど、なんか力が入りすぎて、今読むと、最終章の手前が一番盛り上がっていて、最終章は悪くはないけど、やや力尽きて失速してる感がある。
 3巻は、さらに普通の小説の構造を研究して書いたら、いやあ、見事に普通の小説になりました、とサ。
 いや、今読んでもよく書けてると思うし、値段よりは十分に面白いとは思う、普通に。

 てな感じで、迷走を極めたシリーズだったけど、考えようによっては、お金をもらって試行錯誤してるというぜいたくな環境だったとも言える。
 ありがとう、ファミ通文庫。

 4巻は、普通の小説の構造を僕が知った上で、それを普通に道具として使えている。自分で言うのもなんだけど、うまくなったもんだ(笑)。
 数冊書いただけで、ここまで書けて、それなりにスタイルもできてきたのだから、やっぱ「オレ、天才」と、久しぶりに満足のいく出来だ。

 というわけで、読んでくれ。損はさせない。