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鬼切り夜鳥子、扉絵
桝田 省治

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 僕が初めて書いた小説の発売まで、あと十日ほどだ。
 初めてというのは、幾つになってもドキドキする。
 これが実に楽しい。

 ここ二十年でゲーム市場は成長し、それに伴い社会的な影響もしばしば取りざたされるようになった。
 僕も最近は、無意識のうちに「指定年齢」やそれに見合う「表現」を考えるようになっていたように思う。
 今回の小説は、とくにエログロを狙ったわけではないが、久しぶりに、そのあたり好き勝手にやらせてもらった。
 イラストレーターの水玉さんに読んでもらったら「エロかっこいい」との感想をいただいた。
 仕上がりは、そんな感じだと思う。
 楽しんでもらえれば、幸いだ。

 ところで、今回の佐嶋さんのイラストだけど、かなり出来がいい。
 とくに各章の扉絵は、キレ味がいい!
 僕が言うのもなんだけど、小説本体が、万一すべっていたとしても、650円分の価値があると保証する。
 というわけで、ちらりと公開。
 あえて完成版ではなく、ラフ画を見せる理由は、完成版の凄まじさを、自身の眼で確かめてほしいからだ。

 表紙は紅白の背景。セーラー服の女の子の背中が破れて、そこから蜘蛛の刺青が覗いている、の図。
 6月30日金曜日、店頭で見かけたら、よろしく!