軌道エレベーター下に建設された平和の象徴たる「べき」理想都市。
だが、その「べき」を、ぜんぜん平和的でない手段で人知れず必死に守るロボット部隊のパイロットの話だ。
ダメなところから書くよ。
「人型のロボットで戦うなんて効率がよくないことは百も承知なので、それをなんとか辻褄を合わせるのがスゲー大変だった」と後書きにあるが、それは読者も知っていることだ。苦労したのも読めばわかる。
だけど、作者は苦労話を読ませたいわけじゃないし、大半の読者もそんなものを読みたいとは思ってない。
言いたくなるのもよくわかるが、爽快感とかドキドキとか涙とかゲラゲラ、そういうものを売る商売なんだから、夢のない話は言わないほうがカッコイイと思う。
いや、まあ、僕もつい書いちゃうんだけど、でも、言わない方がカッコイイよ。
全三話のうち最初の一話は設定説明が多くて、文字を追うドライブ感がイマイチ乗り切れなかった。
それに映像なら数秒で伝えられる情報を文字で表すと数ページになることがしばしば。ちょっとだれた。
「いいから早く戦えよ!!」とヒーロー物のテレビドラマを見ているガキのような不満がわいた。
残りの二話は、部隊の面々のキャラも立ってきて、アクションもキレがいい。ちゃんと面白かった。
たぶん、続きも読むと思う。