麻雀は、元もとどんな状況を模したゲームなのだろう、という話題をツイッターで振ってみた。
個人的には、人材、立地、好機、予算などを、運を含め上手く集めた者が勝利する「経済活動」「戦争」、そんな状況を抽象化したのではないか、と仮説を立てた。
この話題に数人から意見が寄せられた。
その中で一番興味深かったのは、仙人たちが龍を召喚しそれを競う様を模したという説だ。
真偽はともかく、設定がユニークだし、想像するに結果が視覚的である点が面白い。
で、これを麻雀のゲーム性を残しつつ、今風のゲームにアレンジできないかと考えた。
設定としては「いわゆるマッドサイエンティストが怪物を造る」とか「魔道士が魔物を召喚する」とかそんなあたりでいいだろう。
牌の代わりにプレイヤーに配られるのは、頭、腕、脚、尻尾、翼、角、目等のモンスターの身体の部品だ。
これらを麻雀のように、不要な物を捨て新しい物と取り替えつつ、一定の規則でそろえると1体のモンスターが出来上がる。集まりにくい組み合わせなら点数(戦闘力)も高い。
麻雀と異なるのは、勝敗の判定だ。
規定ターン終了後、あるいはいずれかのプレイヤーがストップをかけた時点で、各プレイヤーが集めた部品をそれぞれ1体のモンスターとして画面上に出し、他のプレイヤーのモンスターと戦わせることで勝敗を決める。
原則的には、麻雀同様に点数(戦闘力)が高いモンスターが勝つ。だが、モンスター同士の相性や運悪く攻撃が外れる等の要因で、ときどき番狂わせが生じる。それを最大15秒くらいの戦闘として見せる。
部品の段階ではカードに描かれたイラストであったものが、戦闘時には組み合わさり3D化する様も面白そうだ。
子供が描く怪獣のように、右腕はドリル、左腕は鉄球、背中からはミサイル……みたいな感じのバカバカしい造型のモンスターが無限に生成されて、それらしく動くと笑える。
モンスターの生成は、凝るなら「ラクガキ王国」みたいなプログラムでやることになるのかな。
手軽な対戦を意識するなら、モンスターの基本体型を、役の基本形として8種くらいに絞り込んで、それにさまざまな部品をくっつけるような管理だろう。