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鬼切り夜鳥子、修学旅行編
桝田 省治


 ――のプロットをまとめ始めた。
 といっても、入れようと思ってるネタを30個くらい出して
最初にどのネタから入ったら面白いかを考えて、その次はどれが笑える? その次はどれ、とかいう風に適当に順番を考えて、
 あとは、そのネタを最短でつなげるのに最低限必要なストーリーやキャラや場所を用意したら、
 もう、いきなり書き始める。
 で、「あ、そろそろ予定の7割は書いたかな」と思ったら「じゃあまあ、エンディングに向けて風呂敷をたたむかな」くらいの調子だ。
 いちおう予定枚数の9割くらいでまとめて、最初から読み直すと、こんないい加減な書き方だから、当たり前のように矛盾だらけ。
 しょうがないから「実は…」とあちこちに設定を追加したり、今まで一度しか登場してなかったキャラを敵の黒幕や陰の援護者に格上げしてみたりして、つじつまを合わせる。
 で、これがうまくいった場合は、結果的に見事な伏線と言われる。
 そりゃ、そうだよねえ。書いてる本人さえ予定になかったんだから読者にとっては意外だろうよ。