●街の灯 北村薫著
昭和初期を舞台にしたミステリーだ。
探偵役は、上流家庭のお嬢様(高校生)とそのお付きの運転手(武芸百般、頭脳明晰。若くて背が高い男装の麗人)。
ミステリーの仕掛け自体は、思わずうなるというものではなく、おしゃれで気が利いているタイプ。
本書を楽しむポイントのひとつは、昭和初期の風物の繊細な描写。
ただし、これは好きな人は好きなんだろうけど、個人的にはあまり興味がない。
で、もうひとつのポイント。
本名別宮(べっく)、通称ベッキーさん。つまり、お嬢様の女運転手。
凛々しい女運転手は、健気なメイドより破壊力があると思うw
いや、まあ、こっちも好きな人は好きというだけだが、宝塚の女役より男役に萌える方にはお薦めだ。