1.
プロローグ。
現在の状況。主人公(純也。17歳男)、夏休み後半、一人暮らし。
純也と虫オンナの奇妙な共生関係。
純也は、虫オンナに殺す男を指示する役。
純也が子供のころ、肥え溜めに落とされ、半日つかっていた話。
それ以降、「うんこ」と呼ばれいじめを受け、現在に至る。
幼馴染の女の子Hだけが唯一の味方だったが、中学からは徐々に疎遠に。
純也自身、臭いが消えないと今も思っている。
2.
1章。蟷螂(かまきり)オンナ、キリコとの最初の出会い。
回想3年前、夏休み前。
純也は、不良グループからいじめられ、恐喝される。
不良から逃げようとするが、逃げている最中に蟷螂を踏みそうになり転倒。
不良たちに追いつかれ、殴られ蹴られした挙句に塾の夏期講習代を奪われる。
純也の身を案じた幼馴染Hに事情を訊ねられるが、純也は乱暴に拒否する。
自殺を考えて校舎の非常階段を上っていると、緑色のワンピースを着た美しく可憐な幼女キリコに出会う。
キリコから唐突にプロポーズを受け、自暴自棄になっていた純也は承諾。
数日後、キリコは、不良にとられた財布を純也に「拾った」と返す。
お礼にキリコのリクエストでアイスクリームをおごる。
純也は、自分を恐喝していた少年たちが次々に惨殺されていることを知る。
異常な死に方だ。首は落とされ手足がもがれ内臓が食われている。しかも密室。凶器も不明。
純也は、塾の夏期講習に行かず、キリコとの奇妙なデートを繰り返す。
キリコは見た目は幼女のままだが、どんどん言葉が達者になり、その内容も大人びてくる。
純也は、キリコの純真無垢な心と時折見せる艶めかしさ、自分にはない大胆な行動力に次第に惹かれていく。
だが、相手は幼女なので、気持ちを告げることはない。
夏期講習に参加しないことをなじられ、幼馴染Hとは、ますます疎遠になる。
夏の終わり、キリコは純也に「しばらく会えない」と告げ、次に会う場所と日時を伝える。
そして、唐突に「目印に」と自分の身体を傷つけて純也のイニシャルJを刻む。
殺人現場近くで緑色のワンピースを着た少女を何度か見かけたとの噂を幼馴染Hから聞く。注意を受けるが純也は聞く耳をもたない。
純也は、幼女キリコに対する愛情を自覚する。
不良少年たちは、幼女の情報を得ようと純也を拉致し暴行する。
純也は、耐えきれずキリコと会う場所を白状する。ただし、日時は1日前。キリコはいるはずがない。
不良少年たちは、財布を取りあげたのち、純也を解放する。
純也は、キリコのことを思い、異常な興奮を覚える。
ナイフやバットをもって、キリコと約束した場所を訪れる。
そこには不良少年の惨殺死体が転がり、その中ほどにキリコが立っている。
だが、キリコと思われた物は、幼女の抜け殻で中身がない。
純也がキリコの名を呼ぶと、頭上からよわよわしく純也の名が呼ぶ声が聞こえる。
暗闇を見上げると、純也よりやや年上に見える裸身の少女が逆さまにぶら下がっていて目が合う。
よく見ると少女の身体は、半身がグシャグシャで融けたような状態だ。
少女の腕がだらりと垂れる。その腕には純也のイニシャルが刻まれている。
手から純也の財布が落ちてくる。
「拾ったよ」と少女。
「何があった?」と訊ねると、少女は「身体が固まる前に、強引に脱ぎ捨てた」と応えたのち、大きくなって純也のお嫁さんになって純也を食べたかったと続ける。
事切れた少女が純也の上に落下。
純也は、抱きとめようとするが、落下の途中で少女が消失。
純也の手のひらに脱皮しそこねた半身のない白い蟷螂の死体が残る。
純也は、自分の弱さ、判断の遅さがキリコを殺したと嘆く。
2章は再び現在に戻って、ターゲットの発表。
3章は、「2年前の回想。主人公が双子の蟷螂オンナに翻弄される話」を予定。
どうなの、これ、ラノベとしては……。
ま、女の子のイラストが可愛ければいいのかな?