●中庭の出来事 恩田陸著
山本周五郎賞をもらってるし、ネット上の書評を見ると、構成が卓越していると絶賛されている。
たぶん賞にふさわしい作品なのだろうし、書評のとおりなのだろう。
が、僕が面白さに対してせっかちすぎるのか、読解力や想像力が足りないせいだと思う。
120ページほど読んだところで、投げました。
ごめんなさい。面白い面白くない以前に、何が書いてあるのか僕にはさっぱりわかりません。
●氷菓 米澤穂信著
高校生の男女4人をメインキャラにした、いわゆる日常の謎モノ。
謎解き自体は驚くほどの仕掛けもひねりもないが、構成もキャラの配置もちょっと切ないトーンも巧いから、最後まで飽きることなく「あ、面白いじゃん」と軽く読める。
問題がひとつあるとするなら、若かりし日の榊原郁恵さんのヒットソングのサビを覚えている世代だと、最後の謎が途中でわかってしまうかもしれないことw
わかってしまうと、明るい曲調が頭の中でリフレインして、切ない度が半減してしまう。