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今さら去年を振りかえってみたり
桝田 省治

 確か誕生日の後だったから、もうすぐツイッターを始めて約1年。
 いつの間にかフォロワーも1万人近い。

 アルファと俺屍の続編の企画をまとめるやり取りが主目的で、ついでに「ユーザーの要望を少しでも拾えたら」くらいの軽い気持ちで始めたら予想以上の反応があって少々戸惑ったw
 その後、数か月の紆余曲折があったが、ツイッターのファンの後押しも効いて、俺屍の続編企画はおかげさまでいい方向にいっている。
 こういうときクリエーターは「お礼は作品で返す」と言うのが常だが、明日生きてる保証はないので、とりあえず今の気持ちとして「応援してくれた方ありがとう。頑張るよ」

 現在進行形だが、5月の「まおゆう書籍化プロジェクト」もツイッターの特性の一部を体感できたという点で面白かった。
 ひとつは、情報が早いときは半日で古くなり忘れられるかと思えば、情報の一部が拡大、歪曲され猛スピードで伝播していく様。
 制御できなさ加減がよくできたゲームのようで楽しい。
 僕が面白がっているツイッターのもうひとつの特徴は、自分への批判やら悪口が気軽に読める点だ。
 根拠のない推測がいくつも重なり事実として流通する様は、うんざりもするが興味のほうが大きい。
 たまに耳が痛い、つまりは有用な意見もあるから、「健全だよなあ」とも思う。

「ゲームデザイン脳」は、「こんな汎用性がない啓発本、いったい誰が読むんだろ」と思っていたのだが、評判がいいようなので、まあ、たまには、若い美人の編集者の口車に乗ってみるのも悪くないと思う。

「ゲームデザイン脳」が予想に反してうけたのに比べて、けっこうちゃんと面白いと思っていた「ジョン&マリー」はイマイチだった。
 個人的には「あ、かるい」みたいなアホらしい娯楽小説が好きだが、僕が思っているほど需要がないのかもしれない。
 ハヤカワと水玉さんにホント申し訳なかった。

 まあでも、全部が上手くいくわけじゃない。